金銀比較で約60分の1:銀価格の長期推移と基本的な知識

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昔から金と銀は価値の高い金属として並び称されてきた存在です。白く輝くことからしろがねとも呼びます。金と同じく、薄く延ばすことも可能で、銀箔やシルバーアクセサリー、銀貨として様々な用途に使われています。

日本では有名な石見銀山・生野銀山などで大量に銀が生産され、16世紀後半から17世紀前半にかけてはアジアでも有数の銀生産国でした。織田・豊臣の織豊政権そして江戸幕府も鉱山開発に力をいれ生産量は増大しました。

銀の装飾品

金銀の価格差と現代の用途

欧州で銀は通貨としても利用され高価格を維持していましたが、日本の銀山・そして新大陸でのメキシコやペルーで銀が大量に生産されてヨーロッパに持ち込まれたこと。さらに大航海時代の到来で各地の商業圏が結びついたことにより商業革命そして価格革命と呼ばれる銀価格の大幅下落が起きます。

新大陸で発見されたポトシ銀山 Potosi Silver Mine

ポトシ銀山とは、南アメリカ・ボリビア高地に有り、1545年に発見された新大陸最大の銀鉱山で、セロ・リコ銀山のことです。セロ・リコ (Cerro Rico) とはスペイン語で「豊かな丘」という意味で、スペイン統治下で中南米三大銀山に数えられるまでになりましたが、ポトシ銀山

金銀の1g当りの比較では、金価格=4222円対銀価格71.1円と59倍もの差がついています。(2013年10月31日東京先物価格)

しかし、今でも電気関係の製品や自動車のシールドなど工業製品や銀食器・装飾品などで重宝される金属の一つです。写真の銀フィルム用途はデジタルカメラの普及で衰えましたが、今、注目は太陽光電池での利用、太陽光で生み出した電気を電線に送る上で銀が使われています。

長期の銀価格推移

1トロイオンス/米ドル:海外の銀価格月足チャート

銀価格の推移

世界経済のネタ帳

東京銀価格の月足チャート:g/円(期間1984年4月1日~2017年7月7日)

東京銀価格のチャート

EVOCXオンラインチャート:2014年10月16日

東京銀価格チャートは、2011年4月25日の高値130.4円をピークに下落中。

銀価格は暴落や暴騰しやすい

銀は、価格が安く投資しやすいことから時折、暴騰や暴落を起こします。

有名な投資の逸話としては、1970年代に米国のハント兄弟が大量の銀買占めを行います。第一次オイルショックの後でインフレの嵐が吹き荒れる中でも安値のままだった銀の買占めを行い、世界中の購入可能な額のほぼ半分を買い占めたと言われています。

当然、銀価格は暴騰し、1974年に1トロイオンス約5ドルの相場が1980年には10倍の50ドルにまで達します。

その後、急騰したゆえに、銀製品が大量に市場に出回るとともに商品先物市場で規制が行われたため暴落してしまいます。

1996年にもウォーレン・バフェット氏による銀の買占めで暴騰したり、2011年に銀ETFに資金が流入したことで暴騰したりと、買占めによる価格上昇が起きやすい特徴を持っています。

リアルタイムの銀(XAG/USD)チャートもご覧ください。

金に比べて銀は価格が安くて手に入れやすいですね