リアルタイムの金価格や予想・金投資のノウハウを紹介します。世界で人気の純金積立や投資信託の方法。さらに、今後の見通しを徹底的に解説いたします。

  1. 政治・軍事ニュース
  2. 145 view

米FRBは量的緩和縮小を決定。金相場は1220ドルまで急落後に米株上昇を好感

FRBは量的緩和縮小を決定!

発表直後に、金相場は一時1220ドルまで急落。その後、景気回復と金利の利上げが遅れることを好感した米株式相場が反発したことで金相場も1240ドル台まで上昇。

NY金価格はやや下落:12月18日の帳入値:1230.1ドル、前日比- 14.3ドル

NY金価格は横ばい状態

EVOCXの日足チャート:クリックで拡大

ゴールドマン・サックスは1,000ドルを割る可能性を予想

量的緩和縮小を開始:2013年12月18日

このFRBの量的緩和縮小が金価格に与える影響は、下落要因の方が強いはず。なぜなら、今後は、市場へのマネーを減らし、いずれは利上げへと向かう道だから。利上げは、金利を得られない金投資のマイナス要因。

・MBS(住宅ローン担保証券)の購入を現在の月間400億ドルから350億ドルに縮小

・長期国債の購入を現在の450億ドルから400億ドルに縮小。

資産買入れ額を850億ドルから750億ドルに縮小

FRBの主な声明内容:量的緩和を縮小へ

  • 経済活動が緩やかなペースで拡大
  • 2%を下回るインフレ率は経済成長にリスク
  • 長期国債は増え続けており長期金利に引き下げ圧力
  • 労働市場の改善が進みインフレ率が長期的な目標を達成すれば慎重なステップを踏み購入ペースを縮小する。
  • 最大雇用と物価安定を目指すため、資産購入が終了し景気回復が強まった後も長期間、極めて緩和的な金融政策の運営姿勢が適切と再確認
  • FF金利の0%~0.25%という低水準は、失業率が6.5%超に止まり、1から2年先のインフレ上昇予測が長期目標の2%から0.5%以内の上振れに収まり長期的なインフレ期待が十分に抑制されていてれば適切

来年で退任するバーナンキ議長は、後任のイエレン氏に緩和縮小開始の決断を委ねることなく花道を飾り退任。

今後は、毎回100億ドルのペースで縮小し、資産買入れ額をゼロにした後、インフレ率と失業率(雇用)の状況を見ながら、利上げに向かうことになります。

東京金とドル円相場の見通し

東京金価格:12月19日:4080円前後で推移

東京金価格は4000円をキープ

ドル/円相場の月足チャート

103円から104円の円安

DMMFXチャート

量的緩和縮小は、今後、さらに減らしていくことになるため、金価格の大幅上昇は望み難い局面。しかし、金相場の変動要因は、量的緩和だけではありません。地政学リスクや新興国経済の活況などは、上昇要因になります。

FRBは、量的緩和を終えた後も、相当の期間、利上げをせずに、金融緩和状態を維持すると明言しています。そのことからも、金価格が暴落するとの考えは早計だと思います。バーナンキ議長以上に、ハト派(金融緩和的)な人物が、後任のジャネット・イエレン次期FRB議長。

NY金の1200ドルは底堅い状況が続いていることから、1200ドル前後をキーにして下値リスクが高いと予想します。

2014年の金相場は、1100ドル~1300ドル。場合によっては1000ドルが見えるかもというところでしょうか。

しかし、安値に関しては、中国やインドの新興国が大量に買ってくることが考えられます。中国の買いによって上昇し下落したビットコインの状況を見ても金需要は強いと観ます。

また、東京金についての心強い味方は為替相場。

・米国が量的緩和縮小

・日本は量的緩和継続、追加緩和の可能性も

という状況は、円安に動く可能性が高い。ゆえに、東京金が下落して安値を付けたところは、コツコツと金ETFなどを増やすチャンスだと思います。

●パシフィック・インベストメント・マネジメント(ピムコ)で商品(コモディティー)ファンドの共同マネジャーを務めるニック・ジョンソン氏の予想。

・ FRBが長期にわたり、金利を現行水準で維持する方針を示唆しており、金相場や経済、さらにコモディティー価格全般を下支えする

・ 1トロイオンス=1200ドルを割り込可能性は低いものの、1350ドルを上回る公算も小さいとの見通し

PAGE TOP