金の運用は、利息がつかないので分散投資を第一に考えよう。

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金で資産を運用するときに、考えなければいけないのは、銀行預金のように配当がつかないこと。そのため、金価格が上昇しなければ利益を得ることができません。ということは、下落すれば損失が出るということですから、何のために、運用をしたいのか目的をはっきりさせることが大事。

様々な金への投資方法がありますので、今回は、運用する時のカンタンな指針をご紹介します。近年、資産運用の方法として人気が高まったのは、21世紀に金価格が大きく上昇したことが一因です。

分散投資で資産の何割を金に投資する?

金で運用する際には、資産のすべてを投資するよりも、一部だけに抑える分散投資がセオリー。

近年、ゴールドへの人気や注目が集まっています。しかし、金投資は、資産のほぼ全部を運用する性質の金融商品ではありません。なぜなら、3つの大事な特徴があるから。

  1. 利息がつかない
  2. リスクヘッジに最適
  3. 数少ない実物資産

金は、銀行預金のように利息、株式のように配当がつきません。そのため、世界が安定平和かつ高金利を享受できる時には人気が下がります。軍拡競争で経済的に敗れたソ連。冷戦が終結して世界が安定した後には、安値をつけました。

その性質から、株式や不動産など、メインとなる資産カテゴリーと異なる動きをすることが特徴の一つ。そのため、CTA(商品投資顧問)に加えて、ヘッジファンド達は、運用先に金を加えています。カリフォルニアのカルパースをはじめとした年金基金、中国やロシア政府などもその列に加わっていることからも、リスクヘッジとしての役割を果たしていることが分かると思います。

第三に、数少ない実物資産という点があります。現在は、ペーパーマネーの発行量が膨大。サブプライムローン&リーマンショックも不動産を証券化して販売するデリバティブによって引き起こされた面がありますし、中央銀行の量的緩和によるマネーの奔流も危険な要素。

その中で、ゴールドは数少ない実物資産をバックにした金融商品。その金でさえETFや先物の取引量が増えてしまい、実物資産と取引量のバランスが合わないとの憶測が流れている程。他の資産はもっと危うくなっています。中国のシャドーバンクと不動産融資、米国の自動車ローン&教育ローンは、いつバブルがはじけてもおかしくありません。

資産の10~15%を金で保有

昔から隣接する他国との戦争が絶えず、国が発行する通貨が紙切れになってしまうという悲劇を経験した欧州では、資産の10~15%を金で保有するという考え方が中心。

1000万円の資産に対して、100~150万円を金で運用するのが妥当な線だと言えるでしょう。

近年は、戦争より経済危機のデフォルトが増加中。「1945年以降のデフォルト経験国一覧」。中国やインドなど政府の安定度や通貨の価値が不安定な場合、「金」で運用する割合を増やしてもよいと思います。

金相場は21世紀に大きく上昇

日本は、外敵に侵略・占領された経験が少なく安全なことから、金に対してそこまで「有事の資産」としての魅力を感じていない方が多いと思います。アクセサリーや装飾など美しさを重視する方も多いはず。

しかし、外国では、自国の通貨に対しての信頼感が弱く、金は、運用先として選択されやすい資産。

金の運用指針

1.金投資は資産の分散が大事

全財産を投入するのではなく、資産分散先の一つと考えましょう。預貯金、株式、債券、不動産と資産には収益性・流動性などのメリットやデメリットがあり。分散することで、資産を増やすだけでなく守ることができます。

2.余裕資金で運用

金投資は、長期的な運用が中心となります。そのため、生活資金を運用してはいけません。余裕資金や少額で長期的に貯めていく方法が向いています。少額から始めたい方は、純金積立。まとまった資産があれば、金ETFや金地金といった使い分けが大事。

3.金は一度に買わない

これから初めて金投資を行う方は、買う時期を数回に分けることで、高値で金を購入するリスクを減らしましょう。金価格の動向を見て、安い時に買う方がお得。

現物投資と先物取引

金の現物取引は、金地金や金貨を購入・売却する方法で、現金決済が基本となります。

商品先物取引やCFD取引は、金価格の変動を予想し、上がると思えば買い下がると思えば売る取引方法です。一定期間に、予想通りに価格が動けば利益で、予想に反して価格が動けば損失が発生する取引。

価格が上がっても下がっても、一定期間内に反対売買を行い決済するのが基本。また、レバレッジをかけることで少額の資金で大きな取引ができ、値下がりを予想して売りポジションからスタートすることができます。

そのため、価格変動でのキャピタルゲインを狙う人は、商品先物取引やCFD取引がおススメ。

現物取引と先物取引の向き不向き

現物取引は、長期保有&金を現物として運用したい方に向いています。

先物取引ETF取引は、金価格の予想に自信がある・売買を何度も行いたい・少額で金を売買したい・金価格が下がると思う方に向いています。=投資に慣れている方向けで初心者は投資自体に慣れてからにしてください。

金の現物投資

現物である金貨金地金の売買が人気化していますが、どのように考えて投資すればいいのでしょうか。

1.少額を自分の好きに買いたい方は金貨

お金の余裕のある時に自分で判断して少額ずつ買っていきたいという場合には、金貨がおすすめの投資方法です。金貨は1枚ずつ買える上に、1枚ずつ売却することができますし、コレクションとして手元に置いて楽しむこともできます。

2.まとめて金を買いたい方は金地金

金地金は5gから1kgまでのサイズがあります。しかし、500g未満の金地金の売買には手数料がかかります。

そのため、まとめて買う場合には、売買ともに手数料のかからない500g、1kgの金地金がおすすめです。

金地金を買う場合には、保管方法も考えておきましょう。

3.最も気軽な純金積立

初めてという方におすすめが、毎月3千円から始められる純金積立です。毎日少しずつ金を買っていく方法で、金価格を気にしたくない・少額でコツコツ買って行きたいという方向きの方法。

おすすめの金投資方法はこちらからご覧ください。

金を運用したいと考えた場合、必ず分散投資を忘れないでください。いくら低金利でも銀行預金も大事!