金鉱山労働者の間で広まる高利貸し「マショニサ」は、産金量減少の一因

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南アフリカの金鉱山ではしばしばストライキが起き、生産がストップします。そのため、金及び特に生産が偏っている白金への供給不安は常につきまといます。

その原因の一つが鉱山労働者向けの高利貸し「マショニサ」だとエコノミスト誌は指摘。

南アフリカの金生産量低下の一因となっている高利貸し「マショニサ」

これは、法外な金利を要求するヤミ金で鉱山労働者の間で広まっています。鉱山労働者は労働の結果として受け取った給与のかなりをマショニサへの利払いに当てなければいけない。

そのため、稼いでも稼いでも生活が楽になりません。ゆえに賃金上昇を求めてストライキを起こすことに。

南アフリカは地下深くから掘り出す状態で労働環境は悪い

南アフリカの金鉱山経営上の問題に人件費の上昇は大きい。元々、豊富な産金量を誇っていた南アフリカの生産は減少傾向で、中国などに世界一の座を譲っています。

地表近くの資源は掘り出してしまったために、地下深くから採掘を行っている。

エコノミスト誌の記事によると、ヨハネスブルクから南西70kmに位置するムポネン金山の深さは3900mに達する。地下に数千人の鉱夫を巨大エレベーターで送り込んで金を掘り出す状態。

地下3900mは地熱を伴う50度を超える世界で、大型の製氷プラントを使って氷を送り続けるため電気代もかかる。映画の指輪物語で、地下鉱山のシーンをご覧になられた方は想像いただければと思います。

このような状態で採掘に携わっている鉱山労働者としては、金価格上昇や物価上昇のニュースを見るたびにストライキを起こしたくなるもの。

鉱山経営者は人々がマショニサから借りないように労働者教育や法規制を強める活動を行っている。

南アフリカのアフリカ・バンク・インベストメント(ABIL)破綻の危機

2014年8月12日には、南アフリカのアフリカ・バンク・インベストメント(ABIL)が破たんの危機に瀕する。

南アフリカ準備銀行(中央銀行)は、貧困層がローンを借りられなくなる事態を避けるために救済計画を策定。南ア中銀のマーカス総裁によると、100億ランド(約960億円)の資金調達にバークレイズ・アフリカ・グループやファーストランドなどを指名。

ABILは、担保資産を持たない貧困層を相手に最高60%の年利で融資を提供。創設当初から低所得者向け融資を目的とした金融機関。

しかし、上限とはいえ、60%もの金利負担だと返済は難しいでしょうね。通貨への信用も弱く南アフリカはインフレに悩まされている。さらに金価格下落などで採算割れになると閉山に追い込まれる鉱山も存在。

南アフリカの産金量が減少しているのは、鉱山労働者の生活苦につけこんだ高利貸「マショニサ」も原因とのことでしたが、担保なしで貸しての貸し倒れリスクも考えなければいけません。イスラム金融やインドのマイクロファイナンス。代表的な例はグラミン銀行

途上国・先進国含め消費者金融問題は根深い状態です。