中国上海株の大幅下落と資源安は新興国に大きな衝撃!2015年7月危機

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7月27日日の上海総合指数.SSECは8.48%安と、2007年2月以来の大きな下落。

●中国 上海新総合指数(G株):3,147.70、-291.95、-8.49%

上海株指数

上海株価指数:ブルームバーグ

上海株は6月12日の高値から7月9日の日中安値まで、約35%下落した後、中国政府などから政策や対策が矢継ぎ早に打たれたことで、前週末24日には一時、安値から24%反発。落ち着いてきたとの見方も出始めたところでの急落となった。

特段のきっかけは、観測されていない。しかし、売買が停止されていた銘柄が徐々に売買再開されるなかで、溜まっていた売りが一気に出たとの見方が有力だ。ロイター中国株の下げ

中国の経済指標は悪化中

  • 4─6月期国内総生産(GDP):7.0%増
  • 7月の中国製造業PMI(財新/マークイット)は15カ月ぶり低水準:48.2
  • 6月の工業部門企業利益は:前年同月比0.3%減。

中国は、株価維持策をフル稼働して、株価維持に動いている。しかし、IMFが中国の株価PKOを批判しているように、一時しのぎでは限界がある。米利上げによる新興国の景気鈍化=バーナンキ時代にも生じた現象。ジム・ロジャーズ:流動性の海縮小

リーマンショック以降に、中央銀行が供給した過剰資金=人為的な流動性の海縮小に苦しむとジム・ロジャーズはじめアナリスト・投資家は警戒していた。

資源価格の下落と金融政策

●酪農の国、NZは、牛乳価格の下落を意識して23日に6週間で2回目の利下げ実施。政策金利を3%とした上でニュージーランド準備銀行(中央銀行)のウィーラー総裁は追加緩和を示唆。

●金やプラチナの生産国である南アは政策金利を引き上げ:7月23日に6%に引き上げ(+0.5%)。

●石油などの資源国、カナダも7月15日に利下げ。0.25%下げて0.5%に。

カナダやニュージーランドは、資源価格下落による景気刺激策として利下げ。一方、南アフリカなど新興国は、米金利上昇の影響から、自国通貨防衛を行う必要性から金利引き上げの方向。

JPモルガン・チェースのグローバル経済担当ディレクター、デービッド・ヘンズリー氏によると、「商品輸出国の中銀はファンダメンタルズが許せば利下げしたいが、そのような柔軟性を誰もが持ち合わせているわけではない」と指摘。

金価格や原油価格が下がる中、最大の需要国である中国の景気減速がダブルパンチで影響。デービッド・ヘンズリー氏の指摘通り、資源国の中央銀行は難しい舵取りを強いられている。

ロイター・ジェフリーズCRB指数:202.69(2015/7/28)、6年ぶりの安値を記録。原油や金相場をはじめコモディティ価格は下落。

CRB指数チャート

海外商品先物:ブルームバーグ

産金会社の苦戦

金価格5年ぶりの安値に下落し、世界の大手産金会社が苦戦。

金相場下落により投資家心理が冷え込み、カナダのバリック・ゴールド や米ニューモント・マイニングなどの大型鉱業株30銘柄で構成するフィラデルフィア・ゴールド・アンド・シルバー指数は2001年以来の低水準となった。同指数は20日まで5営業日続落し、時価総額のうち190億ドル(約2兆4000億円)相当が消え去った。金相場の下落は世界の産金会社の利益に打撃を与え、バランスシートを圧迫している。産金大手の債務は過去最高の総額315億ドルに上っている。産金業界はナイフの刃の上にいる状態-株安で2.4兆円吹き飛ぶ

金を生産するための産金コストは、1トロイオンスあたり1200ドル前後と計算されています。現在の金価格は、1094ドルと大きく産金コストを割り込んでいる。そのため大手産金会社は、金を採掘しても利益が出ない状態が継続。JPモルガンチェースのマネージャーがナイフの刃の上にいるような状態と指摘している程。時価総額で2兆4千億円分の株価下落にも見舞われている程。ニューモント・マイニングなど産金会社は、リストラや再編を繰り返して対応していましたがそれにも限界があります。

ただ、米FRBの利上げ・イラン原油の増産など資源価格の上昇に明るいニュースがないのは確かで、直近は、大幅な地政学リスクや金融リスクが生じない限り、弱気のイメージを持っています。