リアルタイムの金価格や予想・金投資のノウハウを紹介します。世界で人気の純金積立や投資信託の方法。さらに、今後の見通しを徹底的に解説いたします。

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株式資産・インフレのリスクヘッジに金を利用

金投資のメリットとして、インフレのリスクヘッジは有名。国家の財政破たん・米ドルの流通量増加=通貨供給量が増加すると金価格は上昇します。

インフレはモノの価値が上がり通貨の価値が下がることですから、物の代表である金需要が増えます。もちろん不動産や石油・鉄などの商品を買っても良いのです。ただし、不動産や原油を買うのは敷居が高く、流動性に不安もある。そこで、持ち運び・少額購入などで利便性の高いゴールドがインフレのリスクヘッジに利用されます。

●純金は購入しやすく売却しやすい。世界共通の規格があることから、売買しやすい。

金投資は行いやすい

●不動産は売買しにくい。数百万円から数千万円の価値を持ち、一個一個条件の違う不動産の流動性は低い。

不動産は売買しにくい

リスクヘッジの金投資

金融市場のセオリーに、ドル高と株高でゴールド売りという法則が存在します。そして、逆も言えることからリスクヘッジ・分散投資として金投資は資産家に人気。

では、実際の金と株価の関係をチャートで見てみましょう。

GMOクリック証券の比較チャートで変動を見てみます

GMOクリック証券の比較チャートを利用すると、金価格と関連しそうな金融商品がどのような動きをしているか判断できます。

真逆の動きに近ければ近い程、リスクヘッジが出来るということになります。

NYダウとNY金価格を比較

2009年から2015年8月までの両者の月足チャートを見ると、2012年の末まで、NYダウ=株価と、金は仲良く上昇傾向を続けています。2013年に入り、FRBの量的緩和策終了が視野に入ったことで金価格は下落。

なお、その後も、NYダウは上昇を続けています。米国の量的緩和実施時は、余ったお金が株・商品双方に流れたことで両者とも上昇を続けたとの解釈が成り立ちます。同時に経済成長を遂げた中国やインドの金購入意欲が旺盛になり需要増加。

皮脂NYダウとゴールドの月足チャート

NYダウと金相場の関係

同時に上がる時もあれば、リーマンショックのように、株価が大暴落した時に、金価格が下げなかった事例もあります。資産価格の大幅安の時こそ、インフレヘッジとして金投資は、注目を浴びます。

ユーロ/ドルと金価格の関係

1998年から2015年8月までの月足チャート。

基本的に、米ドルと金は逆相関関係と言われます。そのため、米ドル安に対するリスクヘッジには最適というのがセオリー。

ドルが上昇=金価格下落の法則

2001年から2007年のリーマン・ショックまでは、ユーロ高ドル安と合わせて金価格も上昇。セオリーに外れた動きをしています。そして、2012年末からの金価格下落の動きと少し時期は、ずれますがユーロ安ドル高の動きを見せています。

株式のNYダウよりも米ドルの方がゴールドとの逆相関関係は強そうです。

ユーロ/ドルと金価格の関係

●消費者物価指数:クリックすると拡大します。

消費者物価指数

日本のインフレーション

インフレ時は、モノの値段が上昇。しかし、インフレにあわせて金利が上昇していくと金利を生まない金投資よりも株式投資や債券投資の方に人気が集まりやすいというジレンマも出てきます。そのため、ゴールドの上昇に関しては、実質金利の考え方が重要。

●実質金利(名目金利-インフレ率・物価上昇率)

インフレヘッジの際に購入する代表的な資産に株や不動産を挙げました。ですが、今の先進国がおかれている状況を考えるとこれらの資産を購入してもインフレヘッジになり難いと考えられます。最終消費が弱いのでコスト削減や経営努力によって販売価格が抑制され、価格にそのコスト上昇が反映され難いためです。一方、金や原油等は上流(生産者側)に近い商品であり、インフレによる生産コストの上昇が、比較的速やかに価格に反映されます。実質金利(名目金利-インフレ率・物価上昇率)のマイナス傾向が定着した2009年のQE1以降、金価格は顕著に上昇しています。インフレヘッジと金

現在の世界経済は、米国・中国・ユーロ圏・新興国・日本などの様々な国の利害・投資先が複雑に絡み合っています。そのため、単純にインフレ=金価格上昇と言い切れない部分があることも事実。

特に、株式資産のリスクヘッジとして考える場合には、一部資産を分散投資すると考えておく方が賢明でしょう。ゴールドは通貨としての側面も強く、株よりも米ドルとの逆相関が強い資産です。

現物の金を手放さずにヘッジ:金価格の値下がりリスクを避けるために、先物で金を買うことによるヘッジ方法もあります。

金先物を利用すれば、無理に現物の金を買わずに、不動産や株価のヘッジを行うこともできます。金融危機が迫っており、数か月以内に、株価が下落すると思えば、保有ポジションに占める現金やゴールドの割合を増やす。もしくは、金先物を買うことで、ヘッジを行う方法は、プロのファンド筋が活用しています。

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