2015年10月の金相場トピックは、米利上げの延期やロシアのシリア空爆

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今後の金相場を予想する上で重要なトピックは4つ。【米FRBの利上げ・原油価格・シリアを巡る混乱・中国経済の動向】

中でも、最も金価格を左右するのは、米FRBの利上げでしたが、中国経済の悪化に伴い、延期ムード。2015年中どころか2016年に延期されるかもしれません。

2015年秋の金相場に関する状況

2015年1月に上昇相場を描いてからは緩やかな下落トレンド。

●NY金価格の日足チャート:クリックで拡大

NY金先物

7月24日に、1072.3ドル/トロイオンスの安値を付けた後に切り返して1150ドルを突破。

EVOCX

●東京金先物の日足チャート

東京金先物チャート

6月2日に4075円/gの安値を付けた後は、上昇傾向。ダブルボトムになるか。

米国の利上げが実施されると金相場は弱まる可能性が高く、心理的に買い難いところ。

米国のプライベートファンド「KKR」でグローバルマクロ・アセットアロケーションの責任者として活躍中のヘンリー・マクベイ氏は、中国は引き続き融資の伸びを抑制し、工場と機械向け投資が削減されると指摘。鉱物価格などは下落すると予想。

相次ぐ白金の問題

白金市場では、フォルクスワーゲンの排ガス不正問題で、安くなった白金買いが出て来ているのも金価格の重しに。

さらに、ジンバブエで電力供給削減問題が登場。ジンバブエは、南アフリカ・ロシアに次ぐ世界第三位の白金供給国ですが、大手鉱山会社に電力使用の25%削減を求めたとのニュースで白金生産に対する不安が出てきました。そのため白金価格は上昇。

水不足から発電量が落ち込んでいる、ジンバブエ政府は、インパラ・プラチナ(インプラッツ)、アングロアメリカン・プラチナ(アムプラッツ)などの会社に、電力消費量を25%削減することを要請。ジンバブエと言えば、先日、国立公園の有名なライオン「セシル」が米国人ハンターのウォルター・パルマー氏(ミネソタ州のブルーミントンの歯科医)違法に殺されて話題になっていました。もともと、財政・電力など政府債務などに不安のある国。

ロシアによるシリア空爆

ロシアは2015年9月28日、「イスラム国」の拠点「ラッカ」を中心に空爆を開始。すでに大きな戦果を挙げている。指導者の一人、バグダディ氏を空爆したとの話も出ており、これまでほとんど戦果を挙げられなかった米国と異なり、1カ月弱で大きな影響を与えている。

ロシアの空爆でイスラム国の他、、「アル・ヌスラ戦線」「ジェイシュ・アル・ヤルムーク」「アルカイダ系組織」などの戦闘員が殺害・欧州やアジアに逃れたとの話も。

アメリカ・イギリスは、現シリアの政権であるアサド政権の打倒を目指しており、アサド政権支援を目的とするロシアとは、介入や空爆の目的が違います。シリア国民のアサド政権に対する支持率は55%と高い?との話もあり、シリア・イスラム国は、米英・ロシアの対立の場にもなりかねない状況。

アメリカ軍が、本気でイスラム国退治をするどころか支援していたという話もあります。

 

このように、シリアを巡る混乱が、米露の代理戦争へと発展していくと、紛争リスクが拡大して、金価格上昇に繋がると予想できます。米FRBの利上げは、米国内の雇用・景気・インフレをメインに世界経済の情勢を見て、イエレン議長率いるFRBが決定。

もちろん、利上げが行われれば金価格は下落。そこが金相場の下落トレンドにおける底になる可能性があります。