2015年12月の金価格予想:いよいよFRBの利上げで1,000ドル割れがありえる?

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米国の利上げが近づき、2015年11月のNY金価格安値は1052.2ドルと1000ドル近辺まで下落。

●NY金価格週足チャート:現在の金価格はこちら

金相場は1000ドルに近づく

evocx:2015年11月30日

●東京金価格週足チャート:11月30日には4,127円の安値を付ける。

東京金価格の動向

パリ同時多発テロの直後は、有事の金買いが生じて、上昇したものの勢いは限定的。


ゴールドマンなど投資銀行の金価格予想

ウォールストリートジャーナルが調査した投資銀行10行の2016年金価格平均見通しは1,114ドルと産金コストの1,200ドルを下回る水準。金相場は2016年第4四半期から上昇に転じるとの見方が強い。

投資銀行10行の2015年の金価格見通しは1,156ドル、2016年は1,114ドル

投資銀行全体の予測は、常に高めですから、金相場の方向性を参考にしておきましょう。

次にゴールドマン・サックスのレポートで、ジェフリー・カリー氏を中心とする商品アナリストの金価格予想は、1年後に1,000ドル!私も1,000ドル割れはありえると思います。

  • NY金価格は半年後に1,050ドル、1年後に1,000ドル(2015年10月21日のレポート予想)
  • FRBは12月利上げの予想は0.25ポイント。2016年に1ポイントの利上げ

早くも1,050ドルに近づいているため、予想は実現しつつある。利上げや米ドル高は、金投資には逆風で、各投資銀行は、2015年~2016年にかけての金相場が軟調で推移することを予測している。そして、米国の利上げが落ち着いてからの上昇見通しが欧米投資銀行の考える金投資シナリオ。

「米当局が正常化プロセスを開始したいと望む理由は明快だ」と指摘。「米当局の見方からすると、労働市場のスラック(たるみ)は大きく減少し、スラックとインフレの関連が広く考えられているよりも強いことに加えて、フェデラルファンド(FF)金利は長期の均衡水準をかなり下回っている。このため経済が本調子に戻るずっと前に始める必要がある」と説明した。ブルームバーグ

このままのペースで金価格が下落すると、12月中に1,000ドルを割り込むこともありえます。仮にFRBが利上げを見送った場合は反発する確率が高いのですが、予想通りに12月利上げを行った場合、素直に1,000ドル割れがありえると予測しておいた方がいいでしょう。いつまでも下落し続けることはないと思いますし、利上げぺースが落ち着き米国の景気や株価が弱まった時が金投資の出番です。そこまでは我慢の時期が続きそう。焦って買うよりも果報は寝て待ての状況です。2014年(ゴールドサーベイ)に続き2015年の金需要も強くなさそう。

原油価格を含む商品価格についても、弱い流が続く模様。米国を中心とした原油の供給過剰は根強く、IEAは先進国の石油在庫が過去最高の30億バレルに達する見通しを明らかにした。産油国の財政状況は原油価格の下落で悪化しており、サウジアラビアなどは財政赤字に陥り資産の取り崩しを行っている。12月のOPEC総会に向けて減産の話も弱く、1バレル40ドル割れに向けて動く可能性もある。そのため、原油価格の下落も金価格の足を引っ張る流れ。

白金価格の動向

白金は、金以上に売りの勢いが強い。ファンダメンタル的には、現在の安値を長期的に継続するのは困難との見方が強いが、中国・欧州の景気低迷の中で、白金相場上昇の見通しは弱い。

フォルクスワーゲングループは、2015年10月の世界販売台数が前年同月比3.5%減少の83.1万台になったと発表。ディーゼルエンジンの排ガス不正問題による販売不振の影響が出てきます。

●NY白金価格の推移:1トロイオンス826ドルまで下落

白金価格の推移