リアルタイムの金価格や予想・金投資のノウハウを紹介します。世界で人気の純金積立や投資信託の方法。さらに、今後の見通しを徹底的に解説いたします。

  1. 金価格・相場の予想
  2. 95 view

米利上げ後の金相場および株式・為替の動きをチャートで予想:2015年12月

米国は、2015年12月6日にFOMCを開き、ついに利上げを決定!今回は、金相場をはじめ株式・為替市場が利上げ後にどのように動いたかを確認&テクニカル的な予想をしておく。

米国は2008年の金融危機(サブプライムローン・リーマン~)以来、初めての利上げで、金融正常化に向けて一歩を踏み出した。思えば、ヘリコプターベンと呼ばれたベン・バーナンキ前FRB議長の量的緩和(お金をばら撒き景気回復を目指す)策の開始から、縮小・テーパリング・実際の利上げに至るまでは長い道のりだった。

そして、これからもまだまだ予断は許さない。

12月に入り、FRB・ECB・日本の金融当局は、それぞれ動きを見せた。

FRB・ECB・日銀の金融政策:2015年12月

中銀の金融政策は米国利上げ、日欧は緩和継続。セオリーはドル高で金価格にはマイナス要因。

米利上げ後の金相場

●NY金価格チャート:日足 evocx:クリックすると拡大

NY金価格

12月3日の1045.4ドルがNY金価格の最安値。FOMC利上げ後に1046.8ドルの安値を付ける。トレンドは下向きだが、この二つの安値がダブルボトム化する可能性もあり。

米国利上げは、金価格にマイナス要因もドル高に動きていないこともあり、横這いで推移している。

●東京金価格:日足チャート

東京金価格:下落トレンド

為替相場が米ドル安円高に動きていることもあり、東京金価格は安値更新。トレンドラインは下向き。為替相場次第だが、4,000円割れ等のリスクも考慮しておくべき。2014年6月の安値4075円はレジスタンスの一つ。

株式市場・為替・原油の月足チャート

●NYダウの月足チャート:DMMCFD

NYダウの月足チャート

2015年5月の18364.5がピーク。上昇トレンドから横這いトレンドに切り替わっている。米利上げ後に少し上昇したが、その後、下落しており、チャート的には良い形とは言えない。

●NYダウの日足チャート:DMMFX:金相場をはじめ商品・株式市場の分析に便利。

NYダウの日足チャート

MACDも下向きで0.00ポイントを割り込み。しばらくだらだらと下げるか。クリスマス商戦・利上げをこなして上昇するか。日足チャートの動きは弱い。

●日経平均株価の月足チャート

日経平均株価チャート

日経平均株価もNYダウと同様の形。黒田日銀の不発バズーカの影響もあり、日足では長い上ヒゲが出てしまった。

●米ドル/円相場の月足チャート

ドル円相場

米利上げ後はドル高で反応。ただし、黒田総裁の緩和強化策で市場の不安が増した。ECB・日銀と続いたことで、中銀への信頼が揺らいだ感覚を感じる。

125円後半及び118円の間で横這い相場が無難な予想。2016年の材料次第で上下に抜ける。その場合は金相場にも多大な影響あり。

●WTI原油相場の月足チャート

原油相場月足

原油相場は米利上げ後も下げている。12月18日に、米石油会社ベーカー・ヒューズが公表したリポートで、米国の石油掘削リグ数が予想に反して5週間ぶりに増加。シェールオイルと産油国のシェア競争による原油価格低下は止まらない。

そろそろ、このチキンレースに終止符が打たれそうな感じはある。最初に白旗を上げるのは、ISIS・サウジアラビア・ロシア・中南米諸国それとも・・・FRBは、今後、原油価格が安定もしくは上昇すると見ているが、更なる下落が続けば、利上げ停止に動かなければいけない可能性あり。

原油価格下落は、欧州・日本にも大きな影響を与えており、デフレマインドが収まっていない。

2016年に投資資金はどこに向かうのか?

米国利上げ後の、金相場・株式相場を見てみると、イエレン議長への信頼が高いせいもあり、乱高下する相場にはなっていない。金価格・株式ともに下げトレンドか横這いを描いている。この中で、世界中の投資資金がどこに向かうのかが2016年の相場トレンドを決めると思います。

  • ドル安に動けば新興国市場
  • 原油価格回復による商品市場や金相場
  • 米国市場への回帰(ドル高)
  • スペインなどに底入れの兆しが見える欧州
PAGE TOP