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2015年の世界金需給レポート紹介:ワールド・ゴールド・カウンシル調査

ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が2月11日に発表した2015年の世界金需給レポート。

金の供給は、4,258.3トンと前年の4,413.9トンから減少。金価格が下落したにも関わらず、鉱山生産量は3186.2トンと前年から45.7トン増加。リサイクルは1082.8トンと76.9トンの減少。

金需要は、前年の4257.6トンから減少して4252.6トンに。宝飾品・工業用共に需要が減少。中央銀行による需要は増加で6年連続の買い越し。金投資関連は地金やコイン需要が増加。ETFは売り越しもマイナス幅が大きく縮小。

ワールドゴールドカウンシル:2015年の世界金需給レポート

2015年は波乱の一年。前半に減った需要は後半に増加して、2014年から微減レベルの水準に戻る。

供給量:2014年と2015年

金の供給

需要量:2014年と2015年

金の需要量

前半に需要が減少した理由は以下の通り

  • インドの悪天候による販売減少
  • 中国の景気後退
  • トルコの通貨安
  • 金価格の下落しレンジの動きになったこと
  • リスクオンと米国経済の楽観論

中央銀行は、外貨準備の多様化・中国が7月から金準備高を公表したことで、金投資意欲が増して微増(約1%増加)

中国人民銀行は、1,762トンに金準備高を増加。

地金やコインの消費者による投資需要は増加

2015年前半は、金ETFからの流出などが金価格低下に導き、世界的な消費者需要を増加。後半は、金ETFへの緩やかな流入が生じて、金価格を少し押し上げました。

2015年の目的別需要比率は、宝飾品57.3%、工業関連7.9%、投資関連20.9%、公的機関(中央銀行等)14.0%となりました。

2015年第4四半期の重要な需要

  • インドの需要は、年後半に天候不良から回復し、婚礼シーズンの購入が進み前年同期比6%増。
  • 中国の需要は前年同期比3%増で250.6トン。人民元の切り下げなど通貨・不動産への不安から金地金と金貨の需要(25%増)
  • 日本の需要は第4四半期14.1トン、前半期の15.2トンと3四半期連続でプラス。金価格の下落と円高が要因。
  • イランは経済制裁が解除されたため、第4四半期は金投資が30%増、宝飾品が11%増と増加。
  • ロシアや中東等は経済制裁及び原油安による経済停滞の影響で需要減少(ロシア-26%、中東-18%)

金の需要

2015年第4四半期一般消費者の金投資需要データ:出典はワールドゴールドカウンシル

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