銀行破たん時のペイオフと金投資

<スポンサーリンク>

銀行などの金融機関が破綻した時に元本1000万円までしか保護されないペイオフ。2005年のペイオフ解禁以後の対策として金投資を行う方も増えています。

ペイオフ対策に金投資を利用してみませんか?

銀行に1,000万円以上預けている方にとって、リスクを抑えて分散投資を計るのは鉄則。現金は燃えやすくかさばるというデメリットあり。銀行に何千万円・何億円預けていてもその銀行が破綻してしまえば、1,000万円及びその利息以外はカット(ペイオフ)されてしまうというリスクがある。

そのため、金投資に活路を見出す方も多い。

現在は、国・銀行・中央銀行の全てに数十年の単位で見た場合に、破綻リスクがあって信用不安が高まります。ハイパーインフレや極端な通貨安も2016年現在ですらベネズエラ・ロシアなどで起きています。

国債や紙幣は、国や銀行の信用で発行していますから、信用を無くせば価値は下がります。その点、金投資のいいところは、誰かが発行したものではない点。つまり信用を無くすような事態が置き難いこと。

ペイオフ・信用リスクに対する金投資のポイント

  • ペイオフは1,000万円まで守られるので、それ以上の金額を持っている方の分散投資に有効
  • 金相場の変動による価格リスクがある(利益と損失の可能性)
  • 銀行や会社・国家の倒産リスクを避けられる
  • 世界中の国家・銀行破綻の大破局シナリオが実現した時に金価格は上昇しやすい
  • 金投資の場合、保管方法を検討する必要がある(金地金の保管について
  • 全資産の多くを金投資に振り向けるのは金価格変動リスクが大きく避けた方が良い。
  • 全資産の5~15%程度を金投資に振り向けるのが一般的
  • 換金性・保存性に優れる
  • どんな金融資産でもリスクゼロというのはない

簡単にポイントをまとめておきました。

大事なのは、金融資産が1億円あった場合、銀行に1,000万円を預金して、ペイオフ対策のため残りの9,000万円全てを金投資にしないこと。金価格は変動するため、資産のほとんどをつぎ込むとペイオフ・信用リスク以前に金価格変動リスクが大きすぎます。

●東京金価格の月足チャート:EVOCX クリックすると拡大

東京金価格の推移

2015年は、1g=4,000~5,000円の間で金相場は動いていました。

預金保険とペイオフについて

元本1,000万円まで保護される預金保険制度は、金融機関が預金保険料を預金保険制度とは、金融機関が預金保険料を預金保険機構に支払います。預金保険制度は、「預金保険法」(昭和46年制定)で定められ、政府・日本銀行・民間金融機関の出資により設立された当機構が制度の運営主体。

なお、1金融機関あたり1,000万円ですので、複数の銀行に1,000万円ずつ分散して預金しておけば、預金保険の対象になります。

預金保護:ペイオフについて

全額保護される預金は決済性預金=企業が決済に使う当座預金のような利息の付かない預金。これが保護されないと支払が出来ずに倒産する企業が続出するリスクがあるため守られることになっています。

一般の預金は、「元本1,000万円とその利息」。

●預金保険の範囲

預金保険の範囲

出典:預金保険機構

ペイオフという言葉は、1,000万円を超す預金を保護しなくなること、そして金融機関破たん時の処理方法のことを言います。

破綻金融機関に、財産が残っていれば、1,000万円を超える金額も返金される可能性はあります。

資金援助方式:合併・営業譲渡等を行う譲受金融機関に対して、その合併等が容易になるよう預金保険機構が資金の援助を行う方式。

ペイオフ方式:預金者に対して、預金保険機構が直接保険金を支払う方式。

出典:三菱東京UFJ銀行

ペイオフの実効例

2010年(平成22年)9月10日、日本振興銀行が経営破綻し日本初のペイオフが発動した。日本振興銀行は卸金融を業務にしていたノンバンクオレガの落合伸治が中心に設立された銀行。ペイオフ限度超の預金保有者は預金者の3%にあたる3560人でカット対象となる預金は120億円程度。同行の資産整理で58%の金額が弁済されたようです。日本振興銀行:wiki

保護されない預金

預金と名がついていても外貨預金は保護されません。また投資信託や株式など預金でない金融商品は保護されません。

預金保険で保護される金融機関

日本の金融機関は、銀行から信用金庫、信用組合まで、ほとんど保護されています。

保護されていないのが、政府系金融機関 ・外国銀行の在日支店など。

対象金融機関一覧:預金保険機構

 

これが、ペイオフと預金保険の概要です。日本での金融機関破たん例は少ないのですが、外国の金融機関は頻繁に破綻します。

米国ですら、リーマンショック時は金融機関が大問題となり、大きすぎてつぶせない、モラルハザード、信用不安の文字が紙面に踊りました。

これらの破たん事例を見ると日本の国家や金融システムが安定していると改めて思います。安定していない国程、金選好が強く金投資に励むのは、紙幣や国債の価値暴落事例を経験しているかしていないかの違いでしょう。