日米の金融政策現状維持により、NY金価格が急上昇し4月29日は1299ドルまで急騰

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2016年4月の金相場は日米金融政策と為替相場に翻弄される月。日本・米国とも金融政策に変更はなし。

ところが、日銀については熊本の大地震や景気停滞・デフレからの回復が遅れていることを理由に、市場での追加緩和期待が高まっていました。しかし、予想に反して日銀が動かず現状維持だったことから為替相場は一気に円高。

英国は、もしEUを離脱すればGDP3%下押しとこちらも金融市場の不確定要素として存在中。さらに、米国のGDP成長率も鈍化傾向。

これらの要因で東京金価格は4400円を挟んで上下に荒れ模様。


金価格急騰:米GDP成長率鈍化で利上げも鈍化か?

●東京金価格日足チャート:EVOCX クリックで拡大

東京金は4400円を挟む展開

2016年5月2日

4400円を挟んだ攻防。以前もご紹介したフィボナッチリトレースメントで計算したキーとなる価格は以下の通り。

  • 61.8%:4401円
  • 50%:4334円
  • 38.2%:4266円

2016年4月の金価格

●NY金価格日足チャート:EVOCX

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NY金価格は1299ドルまで上昇。さすがに上げすぎな面とレンジを抜けて上抜けの可能性とが存在。サポートやレジスタンスを引きながら予想しなければいけない場面。

日銀の金融政策据え置きで、米ドル安円高に動いたことで、金価格は大幅上昇。

さらに、米国の1-3月GDPは0.5%増に減速。4月28日発表のこの数字も米経済の停滞を示し金価格への追い風。

個人消費の伸びが低く、原油価格が低くても消費が伸びない傾向になることが判明しつつある。日本・欧州に比べて好調な米国経済への暗雲が立ち込めている。

スタンダードチャータードのシニアエコノミスト、トーマス・コスターグ氏による消費は低速ギアのままという言葉が米経済を示している。

「個人消費がやや軟調気味という事実には失望させられる。安いガソリン価格を考えれば特にそうだ」とし、「消費は低速ギアから抜け出せていないようだ」と続けた。

経済全体のほぼ7割を占める個人消費は前期比年率1.9%増と、前期の2.4%増から減速した。ブルームバーグ

ダイヤモンドザイ:各国GDP成長率(前期比)の推移

こもままでは、米国の利上げはどんどん後倒しになっていく可能性がある。6月の利上げは危うくなり9月予想が有力も本当に利上げできるのだろうか。FRBの高官達より、ファンドの運営者や大学教授達の捉えているシビアな感覚からは世界経済が相当悪い印象を受ける。どの国も上昇するのは株価と不動産だけ。実態経済はデフレに苦しんでいる。

米FRBの利上げが遅れているため金相場は上昇トレンドを描いたまま。

2016年4月の日米金融政策決定会合

通貨安競争の再燃か:米国が財務省為替報告書で日本を監視リストに

●米ドル/円の週足チャート:GMOクリック証券

ヘッド&ショルダーを描いて米ドル/円は円高トレンド。

米ドル円相場

米ドル/円は106円台に・・・麻生財務相が5円の円高は投機筋の動きで起きているとして介入を示唆も、大きく反発には至らず。

米財務省は為替報告書で監視リストに日本を加えた。日本は、対米貿易黒字の額・経常黒字がのGDPに対する割合の二つで基準を満たしたと報告。

米国財務省は中国、日本、韓国、台湾およびドイツを含む新たな監視リストを作成した。

中国、日本、ドイツおよび韓国は経常黒字と対米国との相当量の貿易黒字の結果として指定した。

AMCC

日本の介入に対する制限を加えた、米国の為替政策が米ドル高許容から適度な米ドル安に代わっている様子。つまり通貨安競争の一環と考えられます。そうなると、米ドル安はNY金価格上昇につながり、円高は東京金価格安。

日本の金投資は両者の価格を比較して予想や判断をしなければいけませんね。