米早期利上げ説の浮上で金価格の調整リスク:5月23日~の週間見通し

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金価格は、米FOMC議事録の利上げ議論が影響して、下落傾向。1250ドルの抵抗線で支え切れるかどうかの局面。

NYMEX金先物5月限は、1254.2ドル、東京金の期先は4413円。

●NY金の日足チャート:クリックで拡大

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EVOCX

MACDは下向き。ボリンジャーバンドの1σに接触。短期トレンドラインは下向きで金価格は短期的な調整局面。1250ドルを割り込むと1200ドル前後まで下がるリスクあり。


FOMC議事録による6月利上げ論浮上で金価格は下落

5月18日の米4月FOMC議事録では、経済状況が改善すれば、6月に利上げする可能性ありと議論していたことが判明し、ドル高の動きを見せた。議事録公表前にもFRB高官から早期利上げ発言が相次いでいたことからも、夏から秋にかけてできれば利上げをしたい米国の意志を感じます。

この早期利上げ説の浮上で、金相場も下落。

6月14・15日のFOMCの前には、相当、利上げのあるなしで市場がオタオタすると予想できますね。一応、年2回の利上げはFRB側の見解ですから、一度目は早めに実施して、その影響を見極めたいでしょう。

一方、金融市場の方は、米経済指標の弱さから年1回が妥当ではないかと見ていたため、行き過ぎていたドル安・金価格上昇の調整が入っています。

今週の米消費者物価指数や米鉱工業生産指数などが堅調だったことも利上げ予想に影響。

米国主要経済指標の推移:ザイ

上のリンク先から米国の小売売上高や鉱工業生産、ISM製造業景況指数などを見てください。米経済が好調に戻りつつあることが見てとれます。

早期利上げということになると、市場が利上げしない方向に傾いていただけでに、米ドル高の金相場安の可能性があり。さらに、トムソンロイターGFMSのアナリストも今後数か月で1200ドルもしくは割り込む水準まで調整するのではないかという見方をしています。ただし、1200ドル前後の水準まで下がると需要が盛り返して1300ドルまで反発するとの予測。

米利上げによる新興国の混乱・米株式市場の下落などによる金投資需要の盛り上がりは中長期的な下支え要因。

その他の要因

インドやイスラム圏の需要は、今後、減少する時期だけに調整に注意する時期。なお、日本では伊勢志摩サミットなどの政治的な要因で、米ドル/円相場が動きやすく、それによる国内金価格の乱高下に注意したい。

●東京金価格の日足チャート

MACDのクロス

移動平均線の52日線による支えが持つかどうか。MACDがクロス仕掛けており、こちらも調整リスクの可能性がある。

5月17日には、南アフリカのゴーダン財務大臣逮捕報道があり、産金国の南アフリカで政局混乱。南アフリカランドは下落。ゴーダン氏自身は疑惑を否定するも、問題再燃の可能性はランド&貴金属への波乱要因の一つ。

ズマ大統領の経済政策や財務大臣選びには不安が募る一方。ただでさえストライキが頻発する国ですから、金価格やプラチナにも影響する可能性あり。

また、2016年5月16日の週はナイジェリアの石油施設攻撃などの影響で原油高の週でした。