東京ゴールドスポット100は取引期限のない限月取引で、TOCOM提供の金先物取引の一つ。2015年の年間出来高を見ると、上場商品の中で第5位と久しぶりの人気商品になっています。
少額取引・夜間取引が可能なので、短期売買で金投資をしたい方・少額で売買したい方にちょうどいいのでしょうね。
東京ゴールドスポット100の出来高
商品先物市場の中で2015年に出来高の多かった商品は以下の通り。
出来高 | 割合 | |
金先物:標準 | 7,927,825 | 32.5% |
白金先物:標準 | 3,853,480 | 15.8% |
原油 | 3,651,528 | 15.0% |
ゴム | 2,411,306 | 9.9% |
ゴールドスポット100 | 2,075,048 | 8.5% |
東京ゴールドスポット100は金ミニを抜いて5位に入っています。また、金先物は、ミニ及びゴールドスポット100を含めると全体の46.2%と半分近くを占める人気商品。
金 (標準取引)の過去最高出来高は、524,674枚(2003年02月05日)、そして、東京ゴールドスポット100は、29,471枚(2015年11月30日)。
金価格の変動で利益を得たい投資家にとっては、取引期限がある・取引金額が大きい先物よりもゴールドスポット100の方が取引しやすいはず。
金先物は最長6か月が取引期限であり、長期保有したければ、一度、決済してから、先の限月に乗り換える必要があり、そこで差損益も一度、確定します。その点、東京ゴールドスポット100は、外国為替の証拠金取引であるFXと同様に、自動的にロールオーバーを行うために、取引期限はありません。
実際に長期保有するかどうかを別にして、期限がないというのは投資家にとって嬉しいモノ。金相場の変動を狙いたい投資家にとって選べる金融商品の選択肢が増えたと考えていいと思います。
また、商品先物全体の中で、昔の人気商品だったとうもろこし・大豆・小豆といった穀物類の人気は大きく凋落しており、その分、金先物への集中度合いが目立ちます。とうもろこし・ゴム・ガソリンなども同じように取引期限がなく少額から取引できる東京ゴールドスポット100の類似商品を作らないと、人気回復は難しいでしょうね。
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