米利上げ見通しで、金利を生まない金相場は下降トレンド:2016年5月30日~の展望

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NY金価格は下落基調が継続。1250ドルを割り込み、1200ドルの抵抗線を維持できるかに焦点が集まる。引き続き、米国の利上げが早まるとの予測から金投資が金利面で不利になることへの懸念が弱材料。イエレン議長がハーバード大学で行った講演も利上げ可能性を高めるハト派発言だった。

6月14・15日のFOMCに向けて、世界経済は嵐の前の静けさのように、不安定さが薄れているため、金相場の弱さが目立つ。

金スポット

GMOCFD:金スポット価格の日足チャート 2016年5月27日


1200ドルを割り込むかがキーポイントのNY金価格

原油価格が50ドル前後と高値を付けていることもあり、中国や新興国への不安は揺らいでいる。しかし、ブラジルのリオ五輪・欧州のユーロ2016などスポーツイベントへの安全面・そもそもの世界的な需要減少への根本に変化がなく、いつリスクオフに転換してもおかしくない。6月2日のOPEC総会では、イランが産油量減産や凍結に合意しない方針を固めており、大きなサプライズはない様子。

トムソン・ロイターGFMSは、アジアの実需は、1200ドルを下回ると回復するとの見通しを出しており、下値での需要拡大があれば、1150ドル~1200ドルのレベルが維持される可能性あり。ただし、金利を生まないことから、米国の利上げ方向への変化により、資産運用としての魅力は薄れているため、金相場に対してトレーダーは様子見の方向へと動いている。

英国のEU離脱・テロ問題・トランプ大統領などリスク要因も、一時、弱まっていることもあり、NY金価格は下降トレンド継続の可能性が高い。1200ドルを割り込めば、1170ドル前後や1150ドル前後を試す展開になるのではないでしょうか。

●VIX恐怖指数:市場の安定度を示し指標

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SPX Volatility:ヤフーファイナンス(米)

2016年はじめには20を超えて30近くまで上昇したVIX恐怖指数も落ち着きを見せて13.12まで下落。金融市場全体としても落ち着き、リスクやボラティリティの大きな状態ではありません。

米国が利上げすれば、セオリーとして、米株式が下落するリスクも出てきます。VIX指数を見る限り、そのリスクについての心配は小さく見積もられています。