米5月雇用統計のとんでもない悪化でNY金価格は+30ドルの急騰:2016年6月6日~の展望

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米5月雇用統計が急激に悪化したことで、NY金価格は急上昇。

●NY金価格の日足チャート:GMOクリック証券のCFD 2016年6月3日

NY金の動き

NY金相場は、5月30日に1200ドルを割り込み1199.60ドルまで下落。しかし、6月3日の5月米雇用統計の悪化により急上昇。

6月3日の終値は、NY金価格の8月限、1242.90ドルで引ける。前日比30.30ドル高。銀・白金・パラジウムなど他の貴金属相場も軒並み高。


米雇用統計の大幅悪化でNY金価格は急騰

5月の雇用統計結果は3.8万人と予想の16万人より大幅悪化。失業率こそ改善したものの5年振りの低水準で米FRBの利上げ確率が大きく低下かつドル安円高に動くなど、2016年6月3日は、金相場含めて波乱の展開。

金価格は、米国の追加利上げが困難になったことで上昇。金相場高要因が一気に浮上。

  • 米利上時期の後退
  • 債券利回りの下落
  • 米ドル安
  • 英国の国民投票(6月23日):EU離脱派が優勢に

CME先物から見た利上げ確率は7月が31.3%と、大きく後退しています。

米GDPや個人消費などが伸びていたため、利上げ確率が高まり、1200ドルまで下落していた状態から変化。

金ETFのSPDRゴールド・シェア現物保有量も881.44トンと、2013年10月18日の882.23トン以来の高水準まで増加している。

OPEC総会での産油量調整は、サウジアラビア対イランの対立が強く、合意には至らずで終了。次回の会合は11月30日。原油価格は50ドル近い水準をキープしているので、大きな問題には至らず。しかし、ナイジェリアの石油施設攻撃問題やベネズエラ・ブラジル・ロシアなどの経済悪化などは見守っておきたい。

●東京金価格の日足チャート EVOCX

東京金価格チャート

東京金価格の終値:4,244円。

赤い矢印間のフィボナッチ・リトレースメントを計算。

  • 23.6%:4486円
  • 38.2%:4401円
  • 50%:4334円
  • 61.8%:4266円
  • 76.4%:4181円

東京金価格は、ドル安円高の影響で相殺される部分がある。米国の景気ダウンで成長エンジンを失い投資家の金投資需要が増える面と為替の影響のどちらが上かを考える必要がある。

日本・欧州のマイナス金利でまともな収益を上げられる投資先が減っており、量的緩和バブル崩壊の芽が生まれていることを忘れてはいけません。

6日にはイエレンFRB議長の講演があり、今回5月の米雇用統計悪化を受けての内容に注目が集まる。9日にはECBのドラギ総裁講演もあり、6月16日の日銀金融政策決定会合含めて三巨頭の決定・講演で金相場も動きやすい。

白金価格の動向

981.90ドルで引けたNY白金価格は、米雇用統計で急上昇したものの1000ドルの大台を割り込んでいる。南アフリカでの鉱山ストライキによる供給問題の収拾が影響を与えそう。

欧州で販売される新しいディーゼル車は、EUの新排ガス規制【ユーロ6】の対象となり、白金の自動車触媒向け需要は増加する見込み。

EUは2017年から更に厳格なディーゼルの排ガス規制を開始し、最終的な目標は、ヨーロッパで発売される新車全てが1km辺り0.080gの窒素酸化物を排出するようにする事だそうです。EURO 5が0.180gであった事から考えると、かなり大幅な規制強化です。ユーロ6についてギズモードジャパン