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EU離脱?残留?逃避資産の金投資【1300ドル超え】に注目集まる。2016年6月20日~

NY金価格(期近)は、節目の1300ドルを突破。6/16日1318.9ドルの高値を付ける。FOMCで6月利上げが無く、日銀の追加緩和もなかったためにドル安円高に動き、NY金価格は上昇基調。1300ドルを超えたことで、目標達成感は出やすい。

最大のリスク材料である英国の国民投票は、ますます不透明感をまし、EU離脱・残留のどちらが勝つかさっぱり分かりません。そのため、リスク資産が売られて安全資産が買われる傾向にあり、安全資産たる金相場にも買いが入っている受胎が続いています。6月23日の投票結果次第で大きく上下に動く可能性があります。

英国の国民投票

東京金価格チャート:EVOCX日足 2016年6月24日 18:40EU離脱派勝利

6月23日の投票で、EU離脱派勝利したとこで、金融市場は大きくリスクオフに傾き、東京金相場も上昇しました。東京金先物価格は4300円台で推移しています。

EU離脱ショックと英ポンドをはじめ為替相場はこちらの記事をご覧ください。

英国の国民投票とFRBの利上げ問題で金相場に買いが集まる

米国やドイツ国債が史上稀なレベルまで買い進められており、ブレグジットについての警戒感が高まっているため、金相場は7営業日連続で上昇。

14.15日開催の6月FOMCは、7月利上げの可能性は残すもFRBの経済見通しは悪化するなど、ハト派的な流れが出てきており、年2回利上げが出来るのかどうか疑問がもたれつつある。これで、7月雇用統計をはじめ経済指標が悪くなれば、ますます利上げが遠のくでしょう。逆に6月の雇用統計はじめ指標悪化が一過性のものかどうかFRBと同様に投資家自身も見極めが必要。

英労働党の女性議員殺害される

16日に英国のEU残留を提唱していた労働党のジョー・コックス議員がトーマス・メア容疑者に殺害された事件で同情票が集まり世論が変わる可能性も出ています。一方、開催中の欧州選手権(サッカー)では、イングランドがグループステージで1勝1分と勝ち抜けの可能性高くなっています。GS敗退の場合は少しEU離脱派が増えるとみられています。

大衆紙のザ・サンは離脱支持、経済紙のフィナンシャル・タイムズは残留支持など英国内の論調の割れ方も、後にしこりを残しそうな形。

EU離脱派が勝ち、リスクオフになると金価格は大幅上昇しそうで1350~1400ドルが視野に入ってくる。残留派の勝利になると調整の下落となり1200ドルが目先のメドと予想できます。

三菱商事のストラテジスト、ジョナサン・バトラー氏は、逃避先資産として、金投資の魅力は高まっている。ユーロ圏の金利はマイナス圏にあり、投資家の逃避先資産はほとんどないと指摘。マイナス金利による国債金利のダウンに警鐘を鳴らしている。この問題はここ数か月に渡り、議論が激しくなっており、マグマのように爆発するのではないかと指摘する向きは多い。

●NY金価格:2016年6月17日 EVOCX

NY金価格

NY金価格は雲の上に位置。雲が薄くなっている。もっとも6月20日週は、テクニカル要因よりファンダメンタルズ要因で大きく動ので、方向性をテクニカルで判断しにくい。

●東京金価格:2016年6月17日 EVOCX

東京金価格

東京金価格は4318円で終了。一目均衡表の雲で抑えられている格好。米ドル/円は104.10円前後で終了。日銀の追加緩和がなかったことで105.50円を割り込む怒涛の円高で、東京金価格も下落。ブレグジットしだいで100~101円の円高リスクも警戒したい。

 

NY白金の動きは、節目の1000ドル割れ。世界経済への不透明感が強まっての需要減少を危惧した下落とFRBの利上げ見送りによる上昇の綱引き状態。

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