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OPEC・米大統領選挙・ドイツ銀行とファンダメンタルズ的な材料がめじろ押し:2016年10月3日週の金相場見通し

FRBの利上げ見送りで上昇した金相場は、今週に1350ドルの壁を超えられなかったことなどで、下落傾向となった。

ヒラリー・クリントン候補とドナルド・トランプ候補のテレビ討論会で、クリントン候補優勢の報道により、金融市場が安心感を強めたことも、安全資産の金投資から離れる動きとなる要因。9/30には、1310ドルの安値を付けた。

各金融市場の終値

相場の終値

白金・金価格は下げる。

OPECが8年ぶりに原油減産の合意に至る

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OPECの原油減産により、原油相場は上昇。9/28の会合で、サウジが譲歩しイランの減産を認める。11月末の次回会合で詳細を詰める方向。

同会合に出席した石油相らによれば、OPECは原油生産を日量3250万-3300万バレルのレンジまで減らすことで合意した。これを受け、同日のニューヨーク原油先物相場は5%強上昇した。ブルームバーグニュース

これまで、シェア確保を優先する各国の思惑から、減産合意はムズカシイと見られていましたが、サプライズで合意に成功。原油は上昇。

●各金融市場の日足チャート:GMOクリック証券のCFD

金融市場の日足チャート

全般的に横這いのチャートが多い。

ドイツ銀行の経営不安問題

資産の逃げ場として機能する金投資にとって、欧州最大の熾火としてくすぶるドイツ銀行の問題が影響を与える可能性は高い。

ドイツ銀行は、多額の訴訟を抱えている上に、収益確保が難しくなっており、先行き不安感が大きい。このまま、数か月~数年に渡り、市場のリスク要因として、ドイツ銀行の問題は噂に上るだろう。多額のデリバティブを抱え、ドイツの経済を支えるここが破綻すれば影響は大きい。

ヘッジファンドの一部は、すでにドイツ銀行とのメイン取引から逃げ出しはじめている。

もちろん、メルケル首相はじめ、ドイツ政府が最終的に救済を行うことは確実。そこに至る前に、世界景気の回復で奇跡の復活を遂げるのかそれとも政府の救済という手段に頼ることになるのか見ておきたい。破たんのニュースが出れば、金相場にはプラスですが、ドル高ユーロ安に動くことで相殺される分もあるため、単純に急騰すると考えるのは早計かもしれません。

米国は、大統領選挙と利上げに引き続き注目

米国情勢は、引き続き、利上げと米大統領問題。

トランプ候補は、FRBの低金利政策に反対していることから、彼が優勢になると利上げ=ドル高金価格安との見方もある。そして、トランプショックを予想して金相場を買い進むのも自然な見方。その時の情勢を見て判断していきたい。

■来週の注目スケジュール
10月 3日(月):日銀短観、新車販売台数、米ISM製造業景気指数など
10月 4日(火):消費者態度指数、豪中銀政策金利、IMF世界経済見通しなど
10月 5日(水):ユーロ圏総合PMI、米ADP全米雇用報告、米ISM非製造業景況指数など
10月 6日(木):車名別新車販売、G20財務相・中銀総裁会議、独製造業受注など
10月 7日(金):景気動向指数、米雇用統計、米卸売売上高など
10月 8日(土):中財新サービス業PMI、中財新総合PMIなど
10月 9日(日):米大統領選第2回テレビ討論会など

フィスコ

米国のISM製造業景気指数・雇用統計は要注目。そして、日曜日のテレビ討論会も大事な材料。

●NY金価格の日足チャート:EVOCX

NY金の日足チャート

もう少し先に雲のねじれが生じており、現在のレンジ相場がどちらかの方向に放れる可能性がある。どちらに行くかをテクニカルで判断するのは難しく、溜まってきたファンダメンタルズ材料の行方次第

  • ドイツ銀行経営不安
  • イタリアの不良債権
  • 英国のEU離脱
  • 米国の利上げ
  • 米大統領選挙の行方

●東京金価格の日足チャート

東京金価格の動き

8月末の4250ドルの安値に近付いており、下抜けリスクを警戒しなければいけないところ。NY金相場と同じく、雲の動きがねじれるところは相場の転換点になる可能性ありで要注意。

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