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米大統領選挙は、トランプ氏の楽屋発言によってクリントン氏優勢に:2016年10月17日週の金相場見通し。

先週に続き、米国12月利上げへの期待感から金相場は下げたまま。1250ドルレベルでの推移が続く。米大統領選挙もクリントン候補の優勢となり、リスクオンの状況。

米10年債の終値が1.8%まで上昇。ドイツも0.05%に上昇。日本は-0.06%と日米金利差が大きく開きました。そのため米ドル/円は104円台まで上昇。

金価格が1250ドルまで下げているところや金利面を見ると、12月利上げの確率はかなり高いまま。

●2016年10月17日の終値

金融市場の終値

米大統領選挙は過去の楽屋発言でトランプ氏が劣勢に

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ロイター:イプソスの調査では、10月13日の時期で、クリントン氏44%対トランプ氏37%とクリトン氏優勢に傾きつつある。

1か月前の9月9日には、クリントン氏39%対トランプ氏40%だったことから、大きく情勢は変化。

ポール・ライアン下院議長が、トランプ氏を擁護しない姿勢を示すなど、共和党内部も割れつつあります。

トランプ対クリントン

ロイター調査

トランプ氏が昔、発言した女性に対する会話が、トランプ離れを引き起こしています。しょうもない・下世話な楽屋話。これがなぜ漏れたのでしょうね。まったく情けない発言です。

映像の中でトランプ氏は「自分がスターだと彼女たちはやらせてくれる。なんでもできてしまう…あそこをつかめばなんでもできてしまう」などと発言し、既婚者の女性に関係を迫って失敗したことも話している。WSJ

メラニア・トランプ氏も、これらの出来事に対して、不快感を表明しつつ、夫の謝罪を受け入れて欲しいと呼び掛け。

ヒラリー・クリントン候補側もEメール問題等を抱えて、人気の無い候補であることは変わらず。初の女性大統領誕生の可能性を持ちながら、オバマ大統領誕生時のような熱狂はまったくありません。

中国の9月貿易収支が悪化するなど経済不安感が生じる

また、金相場に関する新たな材料として、中国9月貿易収支の悪化もあげられます。

MSNマネーの報道によると、黒字額こそ大きいものの、輸入総額が市場予想に反して減少したことが嫌気。リスク回避の動きから金相場は買われた。同じ貴金属のプラチナは中国経済減速の可能性から売られる状況。

中国税関総署が13日に発表した中国の9月貿易収支は419億9000万ドル(約4兆3900億円)の黒字だった。市場予想は530億ドルの黒字7月は520億5000万ドルの黒字。 なお、輸出総額、輸入総額の対前年同月比は下記の通り。

  • 輸出総額:10.0%減(市場予想3.3%減、前月2.8%減)
  • 輸入総額:1.9%減(市場予想0.6%増、前月1.5%増)

中国の特徴として、リスクを軽んじたイケイケ気質が、ゾンビ企業やあらゆるバブルを生み出したところ。13日には、中国国防省前で数千人規模の軍人によるデモが発生しており、予断を許さない。

中国は昨年、兵力30万人を削減する方針を示しており、デモは軍のこの計画などに対する不満とみられる。ニューズウィーク

中国の国有鉄鋼大手である東北特殊鋼集団が、ついに経営破たんするなど、ゾンビ企業の淘汰もはじまりました。これは権力闘争の一環との見方もあり、同じような企業が続出するか気になるところ。

注目なのはこの東北特殊鋼集団は、遼寧省大連市の会社であるということです。遼寧省は2004年から李克強が党委書記を務めた地です。先日も、全人代常務委員会が遼寧省選出の代表45人を選挙違反を理由に当選無効だと発表しました。この当選無効となった代表者たちの多くは地元国有企業のトップなどの財界関係者だったといいます。李克強とも交流関係があったとされています。それだけに、このような事件は、暗に李克強の責任を追及することになります。MAG2

大量に倒産企業が出てくれば、一時的なリスクオフで金価格が上昇していく可能性もあります。

●NY金価格の日足チャート:EVOCX

NY金価格

1250ドルのラインがサポートされるかどうか。引き続き、下値リスクに注意しなければいけない見通しが金相場の現況。

●東京金価格の日足チャート:EVOCX

東京金価格の日足

こちらも4100円の東京金価格をキープできるかどうか。一目均衡表の雲も下向きであり、下値リスクに注意。米ドル/円の動き・NY金価格の動きと双方をにらんだ展開が続く。

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