インドのディワリによる買い物需要が強まる時期:2016年10月31日の金相場見通し

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米国の12月利上げが織り込まれために、金価格の下落も落ち着き、NYは1250ドルを底にした小動き。東京金価格は、4100円を底に上昇の動きを見せた一週間になりました。

NY金は、10/7の1243.2円が直近の安値。東京金は10/11の4111円が安値。

FRBからは、12月利上げを示唆した発言が相次ぎ、米大統領選挙もクリントン氏優勢の動きから、現状のシナリオは、「クリントン大統領誕生と12月の米利上げ」が規定路線として、市場に織り込まれています。

12月の次に行う利上げについての議論もこれからうるさくなるでしょう。

●金融市場の終値

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ユーロについて、ECBのドラギ総裁が10月20日に、QEの唐突な停止はないだろうと発言。テーパリングに関する懸念が弱まったこと、12月の米利上げとECBの緩和路線継続による金融政策の違いが先取りされており、ユーロ安ドル高の動きを見せています。

●海外市場の日足チャート:GMOクリック証券のCFD

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NYダウは、利上げを踏まえても高値圏を維持。日経平均株価や英株価は上昇しています。

米国利上げとアジアからの需要が材料:インドのディワリ

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金相場は、米国利上げによる下落は消化傾向。中国やインドなどアジアからの金投資が押し上げ。

インドのダンテラス・ディワリといったヒンズー教の祭典が金買いの要因になっているとの話。

ディワリは簡単にいってしまうとインドのお正月です。「ヒンズー教のお祭りはいっぱいあるよ」と先生はいいます。その最大のお祭りのひとつがディワリです。お正月といってもヒンズー歴でいうお正月は1月ではありません。ヒンズー歴は日本でいうところの「旧暦」に近い古い暦です。

インドのお祭り:アロラインド料理学院

インドのお祭り:インドタウンページ

このため、金の装飾・贈り物等で需要が高まる時期。ディワリは、ヒンズー教の女神ラクシュミーをお祝いし、買い物をすると縁起が良いとされています。

OPEC減産合意

9月28日のアルジェリアでの総会で減産に合意したOPEC。世界的なデフレ要因の一つが、この原油価格下落だっただけに、これが歯止めになりそう。

2008年以来、約8年ぶりとなる減産で合意した。加盟国全体の原油生産量を、日量3250万~3300万バレルに制限する決定がなされた。8月の生産量の実績は日量3324万バレルであり、合意により日量24万~74万バレルの減産になる。ダイヤモンドオンライン

世界銀行が10/20に発表した2017年の原油価格見通しを1バレル53ドルから55ドルに引き上げ。2016年は43ドルと従来予想を維持。2017年は、原油・天然ガス・石炭などのエネルギー価格が25%上昇するとの見通しを出しています。

ただし、市場は、合意の実効性等に疑問を持っており、価格下落を食い止めることはできても大幅な値上りは期待できないと見ています。以前の高値圏の時期とはシェールガスの開発・世界的な低成長傾向と需給環境が違いますからね。

実際、中国市場の減速に対する懸念が高まりはじめており、銅・天然ゴムなどの素材価格が下がりつつあることは気になるところ。

●NY金価格の日足チャート:EVOCX

NY金価格

●東京金価格の日足チャート

東京金価格の日足

インドのディワリ(新年のお祭り)による需要が金相場の下値を支えています。米国の利上げは織り込まれつつあり、次回以降の利上げ有無やスピードが更なる下げを呼ぶ可能性があります。イベントが起きない限り、急速な上げは考えにくく、一目均衡表の雲の角度や位置に注意しておきたい。NY・東京とも雲の形は下向きで、下値リスクに注意しておきたいところ。