ブラジル大豆の前年不作により、米Q3GDPは前期比年率2.9%増加と好調で利上げへのハードルクリア:2016年10月31日週は材料盛りだくさんの金相場見通し

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先週、お伝えしたインドの金需要により、金相場はやや上昇傾向。シティ・リサーチは、WGCの推計で、世界の金投資需要は、中国27%、インド24%と東洋の需要が大と指摘。

一方、こちらも既報通り、12月の米利上げは確実視されており、その点では、金相場の上値は抑えられている。

米経済が失速しているかどうかの点で、重要な経済指標だった米GDP速報(2016/10/28)は、前期比年率2.9%増とかなり良い数字。

●金融市場の終値

各市場の終値

米利上げを慮り&英国の利回り上昇などもあり、米独の金利が大きく上昇。

●各市場の終値:GMOCFD

チャート

米リート市場は引き続き下落。米株は、完全にもみ合い。大豆は上昇傾向が止まりつつある。

米2016年Q3GDPは、ブラジル大豆の不作により輸出好調で良好な数字

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商務省が公表した第3・四半期の国内総生産(GDP)速報値は、年率換算で前期比2.9%増と、2014年第3・四半期以来2年ぶりの高水準だった。伸びは第2・四半期の1.4%から加速し、市場予想の2.5%も上回った。

輸出が大きく増えたほか、在庫投資も持ち直し、個人消費の減速を補った。ロイター米GDP

輸出の伸びは、ブラジルでの大豆不作による輸出増加が大きな要因であるため、継続するかどうかには、ちょっと疑問がもたれている。

BNPパリバは、「Q3の好調な数字が今後も続くとは想定していない」と慎重だ。個人消費に次いでGDPに寄与した純輸出はブラジルでの大豆不作を背景とした「食料品の輸出増加が背景にある」ため。また、成長牽引役の個人消費も、Q3に続き「鈍化する見通し」だという。MYBIGAPPLE

ブラジル大豆は、前年度に干ばつの影響で不作も今年度は豊作の予定。大豆生産は9540万トン⇒1億トン超え。

・ブラジル国家食糧供給公社(Conabは、2016-17年度同国穀物生産が、好天を映し過去最高水準の2億1050万~2億1480万トンに達するとの見通しを示しております。2015-16年度は1億8630万トンでした。前年度は干ばつの影響で9540万トンだった大豆が1億0400万トンになる見通し。コーンは8230万~8380万トンとし、前年度の6670万トンから急増する見込み。EVOJAPAN

今年は、米国の方も大豆・コーンともにそれなりの収穫高を得られそうで、昨年の不作により増えた輸出が消化されれば、上昇している大豆やコーンの価格も落ち着くのではないでしょうか。

いよいよ米国大統領選挙:クリントン氏優勢もメール問題が再浮上

11月8日とついに、再来週に迫る米大統領選挙。ロイター/イプソスのデータでは、10月27日現在でクリントン候補43%対トランプ候補37%と引き続きクリントン候補が優勢。ただし、直近は、クリントン候補の支持率が下がっている。

米FBIのコミ―長官は、クリントン氏の私用メール問題の調査再開を明言。このメール問題が、どう影響するか最後まで行方は分かりません。

金価格の動向

今週は、材料目白押しで為替・株式・債券と共に金相場の値動きに注目の一週間。

●NY金価格の日足チャート:EVOCX

NY金価格の日足チャート

●東京金価格の日足チャート:EVOCX

東京金価格は大きく反発

東京金価格は、円安進行もあり、大きく反発を見せている。一目の雲にぶつかるあたりが抵抗線になりえるために注目。遅行線が価格を抜き切るかにも注目したい。

来週は、FOMC・日銀・英中銀の金融政策・OPEC会合と重要イベントが盛りだくさん。11月のFOMCでは利上げの可能性は低いも12月利上げに向けての地ならしをする可能性は高い。

石油の協調減産はやはり一筋縄では進みません。協調減産ではなくサウジの単独減産になるのではという見方を広瀬隆雄氏が示しています。詳しくは下記リンク先からご覧ください。

金曜日にウイーンで開かれた石油輸出国機構(OPEC)の事務レベルの打ち合わせは、イラクとイランが減産の際の基準となる生産データを巡り12時間に渡って対立し、結局、物別れに終わりました。MARKETHACK

また、ユーロ圏のテーパリングに関する議論も出始めており、ドイツの10年債はマイナス金利から脱しつつある。米国の利上げに加えて、ユーロ圏のテーパリングは、世界的な株価暴落を引き起こす可能性があり、その時が来れば、金相場は一時的な金利面からの下落後に暴騰していくシナリオが残されている。

■来週の注目スケジュール
10月31日(月):鉱工業生産指数、金融政策決定会合、ユーロ圏7-9月GDP速報値など
11月 1日(火):黒田総裁会見、新車販売台数、中製造業PMI、米ISM製造業景気指数など
11月 2日(水):消費者態度指数、独失業率、米ADP全米雇用報告、FOMC政策金利など
11月 3日(木):中財新総合PMI、米ISM非製造業景況指数、英・総合PMIなど
11月 4日(金):ユーロ圏総合PMI改定値、米雇用統計など

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