白金価格の変動要因は南アフリカとロシアの影響大

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南アフリカとロシアで新規生産の9割を占める上、両国とも政治・経済的に不安定なことから大きく価格変動が起きる可能性があります。

金および白金価格の予測貴金属チャート

白金価格の変動要因

生産国の動向や世界経済・景気変動の影響を受けます。

南アフリカでの政治・経済情勢

アパルトヘイト政策を放棄して民主化を行った南アフリカ共和国ですが、まだまだ政治的な不安定さは残っています。2010年にはサッカーワールドカップを開催するなど治安・政治面で世界にその姿を映し出し心配された大会運営も成功に終えています。

しかし、各鉱山において労使交渉が上手くいかずに、ストライキが起きることで市場への供給に不安を残します。

鉱山でのストライキ:2012年8月(ロイター)

2013年に起きている労使問題とスト

ロシアの売却問題

ロシアの白金やパラジウムの生産はノリリスク・ニッケルが大部分を占めています。ロシアにとり貴金属や石油といった資源は、重要な外貨獲得要素で、高価格で売りたい意志が見え隠れしています。

ノリリスク・ニッケルは、非常に利益率が高い企業として有名でしたが、施設の老朽化や備蓄の減少などにより生産量が落ち込みつつあります。ロシアが混乱していた時期には、輸出割り当ての停止や契約交渉の長期化などでロシア売却問題が相場の主役を担っていたこともあります。

排ガス規制

日米・欧州などでは、1970年代から1980年代にかけて排ガス規制が強力に実施され、自動車用触媒の利用が増加しました。

現在も世界的な環境保全運動の高まりから排ガス規制は一段と進み、ディーゼル車への白金需要は一段と増えることが予想されています。特に中国・インドなどの経済発展が著しい国での規制強化とそれに伴う白金の需要が増えそうです。

日米では1970年代に排ガス規制が実施され、自動車触媒用需要が増加し始めた。欧州ではディーゼル車が人気を集めているが、1980年代後半に一部諸国で排ガス規制が実施され、窒素酸化物(NOx)の排出を抑えるためにディーゼル車にも白金触媒が使われている。
一方で、白金やパラジウムは価格が高いため、自動車触媒における白金やパラジウムの使用率を低減させる技術開発が進んでいます。

主要消費国の景気動向

白金の需要は、先進国と中国が中心で、世界的な景気動向が白金需要を左右します。そのため、株価や自動車生産動向は触媒需要の増減に影響を与えます。

特に近年、需要の増えている中国の景気や大気汚染の状況は価格変動を左右します。

外国為替

基本的に、円安は価格上昇、円高は価格下落の傾向を持ちます。しかし、東京工業品取引所は、世界最大のプラチナ先物市場となっており、世界のプラチナ価格指標として機能していることから、円安による東京での円建て価格の上昇がドル建て価格上を動かすこともあります。ここは、日本の価格変動が海外価格を動かすことがあると覚えておきましょう。

燃料電池

新エネルギーとしての普及が期待される燃料電池の触媒にも白金は利用されます。 そのため、燃料電池の動向や化学産業での技術開発や技術進歩のニュースで価格変動が起きることがあります。

リースレート

現物を貸し出す時の金利がリースレートです。リースレートの上昇は需要増加や供給不足を示すため価格の上昇要因です。白金のリースレートは100%~200%に達したこともあります。

白金の月足チャート

月足チャートです。2008年には、1gあたり7,000円以上の高値をつけましたが、サブプライム・リーマンショックと続く世界経済の悪化に伴い白金価格も低下しました。その後は、価格を戻して5,000円台を回復しています。

●フジトミのチャート(クリックすると拡大します)

白金の月足

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