欧州(オランダ・フランス)の政治リスクが本格化し、金買いスタートか

<スポンサーリンク>

欧米で、政治に対する不安が強まっており、リスク不安から金投資の根強さに変化はありません。

FRBの利上げについては、3月の利上げは時期尚早と思われつつ、早期利上げに対する警戒は捨てきれない状況。米国でインフレが芽吹いており、利上げを早めにすすめたい意向とトランプ政権の政策に対する不安から景気の腰折れを警戒する両睨み。

そのため、金相場は上昇を続けて、1250ドル台を週末を迎えた。

  • ムニューチン米財務長官のドル高けん制発言
  • 3月の米国利上げ予想の後退
  • 欧米の政治不安

が主な材料で、金相場の上昇に繋がった。

●金融市場の動き:日足チャート GMOクリック証券のCFD

金融市場の状況

日経平均を除いて株価は全体的に上昇を継続。インフレ傾向が出ていること・米国の財政政策・減税への評価が株価上昇に繋がっている。

いよいよ欧州の政治リスクが本格化

<スポンサーリンク>




3月15日にオランダの議会選挙、4月にフランスの大統領選挙が控える中、反EU・反ユーロの政党が支持を集めており、欧州投資家達は、政治リスクを真剣に考え始めました。

オランダの議会選挙

オランダの世論調査では、ヘルト・ウィルダース氏の自由党(PVV)が支持率トップ。

ウィルダース自身は「私はハイダーやルペンの仲間ではない。我々はイタリアのムッソリーニのようにはならない。私は、私がファシストの団体と同じ扱いをされるのがとても嫌だ。しかしながら、ウィルダースは強硬な反イスラーム主義者である。「私はムスリムが嫌いなのではない。イスラームが嫌いなのだ」「クルアーンはファシストの書物」と述べている。政策として、モスクとマドラサの閉鎖、新規建設禁止、急進的ムスリムの国外追放などを主張している。また、親イスラエル派でもあり、「イスラエルは西側諸国の最初の防衛ラインだ」と述べている。wiki

支持率予想は、ロイターによるとウィルダース氏の自由党:20%、ルッテ首相の自由民主党は16%と自由党がトップを走る。

ただ、小党乱立のオランダは、第一党の座を占めても連立政権を組めない可能性もある。

3月の選挙でウィルダース氏の自由党が第1党となったものの政権を樹立できなかった場合、ルッテ首相に連立交渉が委ねられる。

14日公表の世論調査では、61%がオランダの政治家を「エリート主義者、信頼できない、不正直」と回答。有権者の約37%が、誰に投票するか決めていないという。ロイター

情勢は投票日まで予断を許さない。もし、ウィルダース氏が圧勝して政権を取った場合、反ユーロ・反EU路線を取り、欧州の混乱に拍車がかかります。さらに、英国のブレグジット・仏の大統領選挙にも影響を与えること必至。

ウィルダース氏の路線は、フランスのルペン氏・アメリカのトランプ氏を超える強硬さ。オランダの選挙結果次第で、安全資産の金価格に影響を与えるでしょう。

フランスの大統領選挙

現在のところ、反EU・反ユーロを掲げるマリーヌ・ル・ペン氏が得票率でトップ。ル・ペン氏は、オランダのウィルダース氏に比べると穏健路線を取っており、大統領になる可能性は十分あります。

大統領に当選した場合、ユーロ離脱方面に進む可能性が高く、経済的には波乱要因

23日に公表されたBVAとセールスフォースの世論調査によると、4月23日に行われるフランス大統領選第1回投票では、極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首が27.5%を得票する見込みで、2月4日に実施した前回調査から2.5%ポイント上昇、2位との差を広げた。5月7日の決選投票では、マクロン氏対ルペン氏の争いになった場合には、マクロン氏の得票率は61%の見通しで、39%のルペン氏を大差で破る。フィヨン氏対ルペン氏の場合には、フィヨン氏(55%)がルペン氏(45%)に勝利する見通し。ニューズウィーク

フランス大統領選挙は、第一回投票で過半数を取れない場合に決選投票に進みます。そのため、第一回投票でル・ペン氏が勝っても決戦投票で敗れるとの予想が有力。

しかし、忘れてはいけないのは、英国ブレグジット・米国大統領選挙のトランプ氏とも事前予想が外れていること。フランス大統領選挙で番狂わせが起きれば、欧州の政治リスクは一挙に高まります。

EU・ユーロにとって、ドイツに次ぐ大国のフランスが抜けた時点で存在意義を失います。ドイツの一極集中化が進み、EUのドイツ化か分裂かの二択の道を進むしかありません。

アルジェリアでのマクロン氏の発言が波紋を呼んでいる。「植民地化はフランスの歴史に属し、これは人類に対する犯罪である」という発言を受け、共和党や国民戦線の議員達の激しい怒りを引き起こし、特にフィヨン氏は彼の言葉は共和国大統領に立候補する資格がないとまで言って攻撃。

マクロン氏は、アルジェリアから撤退したフランス人に対して謝罪をしたものの、発言の撤回はしていない。ルペン氏率いるFNはこの発言に「マクロン氏は、フランスを中傷している」ときっぱりと否定。ヤフージャパン

マクロン氏・フィヨン氏双方ともに、弱みを抱えています。

●NY金の日足チャート:EVOCX

NY金の日足チャート

1250ドルレベルに達したことで、次の上昇には、少し材料が必要か。

●東京金の日足チャート

東京金の日足チャート

東京金は、一目均衡表に沿って上昇中。

■来週の注目スケジュール
2月27日(月):ユーロ圏景況感指数、米耐久財受注、米中古住宅販売成約指数など
2月28日(火):鉱工業生産指数、米GDP改定値、トランプ大統領演説など
3月 1日(水):中製造業PMI、独雇用統計、米ISM製造業景気指数、ベージュブックなど
3月 2日(木):欧生産者物価指数、米新規失業保険申請件数など
3月 3日(金):中財新総合PMI、ユーロ圏小売売上高、イエレンFRB議長講演など
3月 5日(日):自民党大会、全人代など

フィスコ