ブルームバーグの報道では、ヘッジファンドがCFTCでの金ロングポジションを大きく減らしています。ロンドンFXの松崎美子さんの記事でこの報道に気が付きました。
確かに、4/25の287,468枚をピークに、5/9は236,115枚まで減少。ヘッジファンドのポジションは、NY金価格に大きな影響を与えますからCFTCの金建玉は大切な情報です。
ヘッジファンドの金ロングポジションが減少
ブルームバーグの金ロングポジション減少報道では、2008年に状況が似ていると分析。下記チャートがロングポジションの推移。
赤丸が2008年そして現在。他にもロングポジションが減少している時はあり、基本的に価格下落局面になりやすい状況。
フランス大統領選挙でマクロン大統領が勝つまで、トランプ~オランダ選挙~フランス選挙と政治の波乱要素が続いていました。ヘッジファンド筋は、欧州の政治リスクが後退したとみて金投資を減らす方向に進んでいる可能性があります。
●NY金価格の週足チャート:2017年5月16日 EVOCX
さて、問題は金ロングの減少がどこで止まるか。2015年末に大きくヘッジファンドのロングが減った時は、1056ドルあたりまでNY金価格は下がりました。今のところはそこまで下げる形にはなっていませんが、欧州政治リスク後退は金相場にとってマイナスであることは確実。
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