著名な投資家ジム・ロジャーズは、金価格がまだ調整しきっていないと分析している様子です。フォーブスでプレストン氏のインタビューに回答。(2017年6月21日)
中長期的投資を得意とする彼は、高値から調整した今も、金を買うにはまだ早いと発言。
●NY金の月足チャート:EVOCX 2017年6月26日
2011年の9月6日に1923.7ドルの高値を付けたNY金価格は、2015年12月3日に1045.4ドルの安値を付けた後に反発。
NY金は、2013年に量的緩和終了の話が出始めたことで、大暴落しています。
ジム・ロジャース氏の金を買うタイミング
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ロジャーズ氏は、2019年ならば急いで金を買うかもしれない。価格及び時間的に金相場は十分に修正をしていませんと答えています。
今は金を愛している人が多い。
米国には、3つの中央銀行がありましたが、最初の二つは消滅しました。多くの間違いを犯したことで、消えました。
中央銀行と米ドル
しかし、今でも中央銀行は世界で強力な影響力を持ちます。彼らは多くの資金を持つ存在で、世界で起きることの多くは中央銀行のせいです。
米ドルが強いのは、他の中央銀行が悪いから。
日銀は、必要な場合は、無制限の金額を印刷すると話しています。日本円を検討する場合、巨額の内部負債と無制限の資金について考える必要がある。
ユーロはコンセプトこそ素晴らしいが、実行は絶望的。
米ドルは、欠点の多い通貨ですが、多くの人は、歴史的な理由で安全な避難所だと考えています。世界を見てもより良い選択肢は多くありません。混乱が深刻になる時には、米ドルは高くなります。
日本は独特で長期にわたり、互いに騙し続けることができます。メディアは、日本人に全て上手くいっていると言い続けることができますが、最終的にはひどい結果に終わるでしょう。
ジム・ロジャーズ氏は、短期売買よりも中長期的な分析を得意とする投資家です。そのため、人々が金投資に向かっている今は、まだ金を買う時期ではないとみています。人々が金に見向きもしなくなった時がチャンスととらえています。
ロジャーズ氏は以前より先ずドルがバブルになると主張している。ロジャーズ氏はドルを保有しており、そのドルがバブルになる時、ゴールドが暴落するので、その時にはドルからゴールドに乗り換えると言っている。「今が2019年だったら」というのは、2019年であればその転換点に近づいているという意味だろう。グローバルマクロ:ジム・ロジャース氏と金の調整
ただ、個人的には、リーマンショックや巨大な中央銀行が存在し、難民・経済格差といった大きな問題を抱える現代において、金の必要性を忘れるような事態は来ないと思います。ロジャース氏自身も2019年をキーポイントとして挙げているように、価格よりも時間の調整を重視した方が良いのではないでしょうか。
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