2017年のトリプル高相場の中で勝ち残るのはゴールド:池水雄一氏

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株・債券・ゴールドの3つが上昇するトリプル高が続いている要因を金投資の専門家「池水雄一氏」が、エコノミスト誌上で語っています。

通常は、NY株が上昇していけば、ゴールドは売られる。ところが、株もゴールドもあがり、質への逃避として米国債も上昇(金利低下)という不思議な相場が続いていることを池水氏が分析。

●NYダウ・米10年債・Gold:2017年7月18日 GMOクリック証券のCFD

NYダウと米10年債・Gold

米株は上昇を継続。金価格はやや失速気味。

近年の金相場の動き:過去を振り返ってみましょう

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現在の金相場は、インド・中国といった実需の売買よりも米国の金融政策に左右されています。今回の記事では、近年の金相場を巡る材料が綺麗にまとまっていました。

1.米国の量的緩和(QE3)の終了を示唆するバーナンキ発言から金価格は下落:2013年5月

金融市場へのマネーの供給が減り、将来の金利上昇を示唆することから、金利を得られない金投資の魅力はよわ回り、ゴールド売りのトレンドが生じました。

2.2015年末のFOMCで量的緩和後に初めての利上げを実施

2015年年末に、1050ドルまで下げていたNY金に買戻しが入る。達成感からの買戻しで2016年前半にゴールドは上昇。

3.2016年6月:英国の国民投票でEU離脱決定(ブレグジット)

残留が予想されていた英国の国民投票が予想外の結果に終り、市場の流れは一変。1250ドルから1350ドル手前まで急騰。政治リスクがクローズアップされる結果に。

4.2016年11月の米国大統領選挙でトランプ氏が勝利

ブレグジットと同様に予想外の選挙結果によるトランプ大統領の当選。ただし、マスコミの予想とは逆に金融市場は上昇。トランプ氏の規制緩和・インフラ投資・減税を好感して株価は上昇。

選挙当日のゴールドは、トランプ大統領への不安感から1270ドルから1340ドルまで上昇。しかし、トランプ勝利が決まると、株の買戻し・ドルの買戻しが起きて、ゴールドは1270ドルまで急落。

5.トランプ大統領誕生とゴールドの関係

  • トランプ大統領誕生までは、米国の保護主義・孤立主義などのネガティブ面に注目
  • トランプ大統領誕生後は、規制緩和・インフラ整備・経済成長&雇用確保・減税に注目

金融市場の潮目は、変化し、米国株・米ドルは買い、ゴールド・米国債は売り(金利上昇)。金価格は1100ドル台まで下落。

6.2016年12月のFOMCで1年ぶりに利上げ

実際に、トランプ大統領が就任する前に、トランプラリーは失速。年末年始で金相場は上昇。トランプ政権の政策実現能力やロシアゲート疑惑などネガティブな面に注目が集まりました。

投資家の不安心理からの避難先として、金投資・米国債・日本円が選ばれて上昇。さらに、株高も継続しているという稀有な状況。

さて、株高と金高・債券高のどちらが正しい結果に終わるのでしょうか。

今後の金融市場予想:2017年7月

トランプ政権の経済政策に対する期待及び企業の好決算からの株買いが継続するかどうか。

株・ゴールド・国債のトリプル高が続くとは思えないというのが池水雄一氏の予想。

今後、トランプ政権が投資家の信頼を失うシナリオが可能性あり。歴史的高値にある株は売られてゴールドが買われるという見通し。

◆現在のリスク要因

  • トランプ政権の経済政策で買われている株式市場の下落
  • 英国・米国の孤立主義及び欧州の政治
  • 欧州のテロによる社会不安
  • 中東のカタールでの不協和音
  • 北朝鮮の動向

これらの要因から2017年の金価格は上昇の年になるというのが池水氏の予想でした。