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欧米の株高でリスクオンムードの中、金相場は下落:2017年10月23日週の見通し

金融市場は、北朝鮮などのリスクを警戒しつつもリスクオン傾向での動きを見せています。いよいよイエレン議長の後任も決まりそうで、タカ派が選ばれると金相場は下落リスクに直面するでしょう。

なお、日経平均・NYダウは上昇し、米国の12月利上げ路線から金価格は下落。

◆金融市場の動き:GMOクリック証券のCFD日足チャート 2017年10月22日

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金・銀・白金スポット価格他

欧米の株高でリスクオンムード

米国の減税法案への期待・欧米株高によるリスク選好のムードが拡大。

イエレン議長は、年内後1回の利上げを行う意志を示していることで、金利の付かない金相場には逆風。ECB理事会のテーパリングなど世界的な金融引締め路線もあって、以前から予想していた通り、少なくとも利上げが行われるまで金相場は買いにくい状況。

世界経済は、好調かつ金あまりの環境の中、ビットコインの上昇は続いており、米ドル・ユーロ・人民元・日本円など法定通貨のデフレが警戒されています。

ただし、引き続き、北朝鮮の核開発・スペインカタルーニャ州の独立問題・イラクシリアの混乱・イランの核開発問題など地政学リスクが金相場の買い材料。

また、オーストリア下院選挙で、難民流入反対派の国民党が第一党、更に右派色の強い自由党が第二党となり、民族のアイデンティティを重視する保守派が国民から選ばれました。両党の得票率は50%を超えており、オーストリア国民は民主的に難民流入反対を明確に主張したことになります。

イエレン議長の後任次第で金価格は下落する可能性あり

イエレンFRB議長の後任が誰に決まるかは、大きな市場の混乱材料。タカ派・ハト派のどちらに人物になるか注目が集まります。金利が大幅に上昇すれば、金利を生まない金価格は下落するでしょう。

米報道官は、FRBの正副議長人事について【テイラー、パウエル】両氏の起用を検討」と話しており、もしかしたら、タカ派のテイラー、ハト派のパウエル両氏に決まるかもしれません。ただし、その場合、より主張の強いテイラー氏主導になるため、大幅な金利上昇も予想できます。テイラー氏に議長が決まるとFRB自体の改革にもつながるでしょう。大幅な改革になります。

 

■来週の注目スケジュール
10月23日(月):安倍首相会見、中不動産価格指数など
10月24日(火):伸銅品出荷統計、独製造業PMI、ユーロ圏製造業PMIなど
10月25日(水):独IFO景況感指数、米耐久財受注、米新築住宅販売件数など
10月26日(木):米中古住宅販売成約指数、アルファベット、アマゾン決算など
10月27日(金):米7-9月GDP、米ミシガン大学消費者マインド指数など

フィスコ

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