次期FRB議長と12月利上げ予想で米ドル&金利高が続き金価格は押し下げられる:2017年10月30日週の見通し

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10月22日の衆議院選挙は自民党が勝利。米ドル/円は113~114円台とドル高円安方向に動く。ドル高の結果として金価格は下落。日米株価は、トランプ減税法案の進展や企業決算の好調を受けて上昇。ブラジル株価や米国リートの下落には注目しておきたい。


次期FRB議長はテイラー&パウエルコンビか?

金利に大きな影響を与える次期FRB議長には、テイラー&パウエルの両氏が浮上。イエレン議長続投の目はかなり低くなりました。特にテイラー氏は、テイラールールという厳格なルールの元にFRBを運営すべしという考えの持ち主で、彼が議長に決まれば、かなり金利高になる見通し。そのため、米金利高・米ドル高が進み、金利のツカナイ金価格は下落という流れが起きています。

◆金価格を含む日足チャート 2017年10月29日

金価格の日足チャート

GMOクリック証券のCFD 金銀白金スポット等

金価格は1300ドルを割り込んだレベルでの動き。

ECB理事会は、資産買入れを再調整

2017年10月26日のECB理事会は、資産買入れ額を減らし、期間を延長する決定。テーパリングではなく再調整とドラギ総裁が主張したこともあって、ドル高ユーロ安が生じました。この決定を受けて、ドル高に動いたため、金価格は下落。

縮小規模等は金融市場の予想通りだったものの、状況次第で増額や延長を示唆していることから緩和路線の継続と見なされており、ユーロ安が起きています。

スペインカタルーニャ州の独立問題は、10月27日、カタルーニャ州自治州議会が、独立を賛成多数で可決し、スペインからの独立を宣言。スペイン中央政府は、自治権をはく奪して、直接統治に動きました。米国・英国・フランス・ドイツは、独立宣言を認めず、中央のラホイ首相を支持するとの表明。更なる混乱が起きそう。この問題はユーロ安ドル高要因で金価格を押し下げる面と政治・経済的な混乱からの金価格押し上げの両面を持ちます。スペイン分裂・衝突など騒動が激しくなれば、上昇要因が強まる可能性があります。

ただし、米国の12月利上げ・FRB議長の要因から、しばらく、金価格の調整は続きそうです。イラン・北朝鮮など地政学リスクが急に生じる可能性があることを忘れずに!

■来週の注目スケジュール
10月30日(月):商業動態統計、日銀金融政策決定会合、独消費者物価指数など
10月31日(火):鉱工業生産指数、黒田日銀総裁会見、中製造業PMI、米FOMCなど
11月 1日(水):特別国会召集、中財新製造業PMI、米ADP全米雇用報告など
11月 2日(木):消費態度指数、ユーロ圏製造業PMI、米新規失業保険申請件数など
11月 3日(金):中財新総合PMI、米貿易収支、米雇用統計、米ISM非製造業景況指数など
11月 5日(日):トランプ米大統領来日

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