米金利・株価の調整局面で金価格は緩やかな上昇トレンド:2017年11月20日週の見通し

<スポンサーリンク>

株式の調整・ドル安円高をはじめ、様々な金融資産にリスクが生じ始めており、金価格は上昇し、1277ドル前後で引けました。

特に週末17日のNY金価格は大幅に上昇、ウォールストリートジャーナルがロシアの大統領選介入疑惑を捜査中のモラー検察官がトランプ陣営の幹部に、ロシア関連文書の提出を命じていたとの報道から、リスク回避姿勢が強まりました。クリントン・トランプともにロシアゲート疑惑から逃れられそうにありません。このロシア疑惑は、米ドル安を呼んでおり、相対的に金相場が上昇する結果に。

米金利は、長期の10年債金利が低下、2年債が上昇と逆の動きをしており、ここはリスク要因として重要。2年金利は、1.72%まで上昇。そして、日米金利差は二年金利で拡大も10年金利で縮小し、円高進行。

来年のFRB利上げ回数は3~4回のせめぎ合い。FRB議長の交代と合わせて焦点になりそうです。

サウジアラビアの後継争いを巡る地政学リスク(汚職・腐敗による王子逮捕)の拡大は金価格にプラス要因。

◆金価格の日足チャート GMOクリック証券のCFD 2017年11月19日

金価格の日足チャート

原油を巡る攻防

原油相場は、危機になるベネズエラの対ロシア債務の再編で両国が合意。11/30のOPEC総会での減産延長は予想の範囲内も米シェールオイルの生産量が増加。

OPECが減産でシェアを増やせない中で、米国のシェールオイルがサウジアラビアをはじめとした産油国のシェアを奪う可能性があります。自動車業界のガソリン・ディーゼルから電気自動車への転換という大きなパラダイムシフトと関連して、興味深い事象です。

サウジアラビアのアラムコIPO・王族拘束などの事件は、原油価格と関連しており、皇太子主導の政治がひっくり返るリスクもゼロではありません。

◆NYダウと米ドル/円 GMOクリック証券

image

大きく下落(ドル安円高)した米ドル/円に対して乖離の目立つNYダウ。どちらの動きが正しい結果になるのでしょうか。

ロシア疑惑事件

データマイニングを行う英国のケンブリッジ・アナリティカは、政治分野でトランプ陣営の選挙プロモーションを請け負ったことを成功事例として挙げています。もちろんクリントン陣営も同じような広告キャンペーンをどこかの広告理代理店を経由して行ったはずで、そのプロモーションに関してはトランプ陣営が上手かったということでしょう。

ただ、ここで、ロシア側がトランプ大統領を当選させるために動いたかどうか⇒これ自体は、特にトランプ陣営を陥れるものではありません。ロシア側の問題です。

問題は、トランプ陣営側がロシアに働きかけたかどうか。ロシアからの働きかけに応じたかどうか。

11月の米大統領選ではヒラリーを当選させないためのキャンペーンを請け負い、当初は無名のテッド・クルーズを支援していましたが、(そうでなかったらもっと早かったはずの)撤退を受けて共和党大会直前の2016年6月にトランプに「乗り換えた」ようです。闇株新聞

ただ、冷戦が終了し、多くのロケットサイエンティストが米国に渡り、金融をはじめとした分野で活躍・交流を深めたように、米国の政治家・実業家のトップ層でロシア人との関係が無い人は少ないのではと思いますけどね。

米フェイスブックは昨年の米大統領選挙に影響を及ぼそうとするロシアの取り組みに関連する広告を1000万人が見たと推定している。 この広告の約44%が11月8日の大統領選の前に見られたと、フェイスブックの政策・広報担当バイスプレジデント、エリオット・シュレージ氏が2日の同社ブログで明らかにした。広告の4分の1はフェイスブックの広告システムによってコンテンツに関連するユーザーが見つからなかったため、誰に対しても表示されなかったという。ブルームバーグ

来週は、米税制改革の攻防に注目。下院こそ通過したものの上院での調整が、株価・金利・金投資に影響を与えるでしょう。米FOMCは12月の利上げが確実視されており、12-13日の開催までの要人発言で、2018年の利上げスケジュールに対する言及・インフレに対する発言に注目したい。

■来週の注目スケジュール
11月20日(月):貿易収支、独生産者物価指数、米景気先行指標総合指数など
11月21日(火):米中古住宅販売件数、イエレンFRB議長が講演など
11月22日(水):国債買い入れオペ、米新規失業保険申請件数、メイ首相党首討論など
11月23日(木):ユーロ圏総合PMI、独製造業PMI、独GDP改定値、米感謝祭など
11月24日(金):米製造業PMI、独IFO景況感指数など

フィスコ