ドル安ユーロ高で金価格が1300ドル台を安定上昇中:2017年1月15日週の見通し

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米ドル安の動きから金価格上昇。特にユーロの強さが目立っており、ドル安ユーロ高によって円もつれて高くなっています。米ドルが安くなると金価格は上昇することから1338ドルで週末を迎えました。

ECBは、債券購入額を600億ユーロから300億ユーロに減額スタート。11日に公表した2017年12月の理事会議事録では、景気と物価が順調に回復すれば、2018年の早い時期に、フォワードガイダンス(金融政策の方針)を見直す可能性があるとしています。早い段階でのテーパリングや利上げが視野に入ってくることになり、ユーロ高が進行しました。ドイツでの大連立交渉の進展もユーロ高材料の一つ。

原油価格は上昇していますから、その間は、インフレ率が高めに推移するでしょう。

2018年1月の金価格は、ドル安ユーロ高で上昇

もちろん、景気や物価が回復しないというシナリオもありえる訳で、今後のデータ次第ながら、米国に続いて欧州の利上げという大きな転換点を2018年は意識することになりそうです。となると日銀の金融政策も少し変化してくるかもしれませんね。

米金融機関は2018年の米ドル安ユーロ高を予想

◆金価格含む金融市場の日足チャート GMOクリック証券のCFD

金融市場の日足チャート

金銀・プラチナをはじめ新興国・先進国の株価は上昇、米国リートだけは金利高の影響か下落トレンド。欧州圏経済の好調は。プラチナや銀などの価格に反映されます。

米国は、金融引締め路線にも関わらず、新興国からの資金流出は起きていません。株も高いままどころか高値更新。

米長期金利の上昇は短期的なドル高要因。しかし、中国による米国債手控え発言が出てくるなど米ドル離れが起きていくとするならば、ドル高に進まないかも。

ただ、金価格に大きく影響する地政学リスクの方は、北朝鮮と韓国の歩み寄りが進んでおり、緊張が緩みつつあります。

2年ぶりとなる韓国と北朝鮮の南北高位級当局者協議が9日午前10時、板門店の韓国側施設「平和の家」で始まった。2月に開かれる平昌冬季五輪への北朝鮮代表団参加が、主な議題となっている。韓国はこのほか、南北関係改善を話題にする方針。BBC

平昌五輪への北朝鮮参加となれば、五輪前の米国による先制攻撃さえ噂されていた戦争リスクが大きく後退することに。となると地政学リスクも下がり、金価格も下落するはず。そうならないのは米ドル安ユーロ高の強い影響です。

◆NY金価格の週足チャート 2018年1月14日

金価格の週足チャート

2017年9月及び2016年夏の高値圏に接近中。

ユーロ/ドルの週足チャート GMOクリック証券

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1.25あたりが米金融機関の予想値

米国が金融引締めを行っても、他の中央銀行も引き締めれば、相対的に米ドルは安くなります。それは金価格の上昇要因。

一方で、金利上昇は、金価格の下落要因ですから、強い上昇にはなりにくいでしょう。

■来週の注目スケジュール
1月15日(月):地域経済報告、欧貿易収支、キング牧師生誕記念日など
1月16日(火):訪日外国人客数、英消費者物価コア指数、NY連銀製造業景気指数など
1月17日(水):機械受注、米鉱工業生産指数、米地区連銀経済報告など
1月18日(木):豪失業率、中10-12月GDP、米住宅着工件数など
1月19日(金):百貨店売上高、英小売売上高指数、米暫定予算期限切れなど

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