NY金価格は、米金利高でも高値維持:2018年2月26日週

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米株価は、パウエルプットのおかげもあり、落ち着きを見せています。2018年2月5日に起きたNYダウの1500ドル安への対処として市場介入に動いていた様子。

FRBは、1週間で110億ドルのMBSを買い入れることで、リスク商品の買い支えの原資を作るとともに、市場の下落に対応するというメッセージを発していたとのこと。

NY金価格は上下にブレを見せながら、1300ドル台を維持、一時は下がっていた原油価格も上昇しています。


NY金価格の動き

◆NY金価格の日足チャート 銀・白金

NY金価格の日足チャート

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米金利は上昇を強めており、10年債で2.87%、2年債で2.62%まで利回りが上昇しています。

にもかかわらず、米ドル安に動いており、相対的に金価格は1300ドル台での高値維持が継続。

米金利上昇でも米ドル安&金価格高の理由

3月のFOMCでの利上げ路線は確率が高まっており、いよいよ、長期金利は、3%の水準に近づいています。本来は、金利を生まない金価格にとって金利上昇はマイナス要因ながら、ドル安が続いていることもあって、金は買われています。

米ドルは、FRBが金融引締めに動いているものの、以前からの動きで緩やかな利上げという路線に変化はなし。しかし、ユーロは、金融政策を引締め路線に転換しつつあり、日本は、これ以上の緩和余地がない。

さらに、米株こそ下落したものの、世界経済自体の好調さは続いており、リスクオンの動きも継続中である。そのため、欧州や新興国に資金が流れる動きが生じて、米ドル売り他通貨買いの動きが出ているという流れではないかと考えられる。

米国の将来については、トランプ政権の税制改革&インフラ投資で目先好調&将来の債務負担という面がじわりと重しになっており、こちらも長期的なドル不安につながっているのではないかと指摘されている。以前にムニューシン長官がドル安発言をしたように貿易赤字を解消するためにもドル安の方が都合が良い。

このような理由から金利上昇にも関わらず、ドル安が続いているのでしょう。通貨のセオリーとして金利上昇は短期的には通貨高ながら長期的には通貨安というのがあります。それを前倒して実現しているとも言えますね。

それらの要因が、金利高にもかかわらず、米ドル安金相場高に導いているのでしょう。

■来週の注目スケジュール
2月26日(月):米新築住宅販売件数、メルケル首相率いるCDUが連立協定を採決など
2月27日(火):独消費者物価指数速報値、米耐久財受注、米消費者信頼感指数など
2月28日(水):鉱工業生産指数、中製造業PMI、ユーロ圏消費者物価コア指数など
3月 1日(木):法人企業統計調査、中財新製造業PMI、米個人所得など
3月 2日(金):有効求人倍率、米ミシガン大学消費者マインド指数確定値など
3月 4日(日):イタリア総選挙など

フィスコ