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  1. 金価格・相場の予想
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米中両国の関税交渉期限が、2018年7月6日に迫り、為替も絡む金価格の乱高下に注意しましょう。

米国と中国の貿易戦争=関税合戦は、いよいよ米中両国の交渉期限が2018年7月6日に迫りました。一応、この日に両国の関税賦課が行われる予定で、米中交渉の期限となります。

交渉決裂による関税引き上げ、交渉成立、延期と様々なシナリオが予想できますね。原油価格は、上昇しているものの、金融市場は穏やかで、決定的な対立には至らないと考えているように感じます。金価格も6月最終週は、1270ドルから1251ドルに下落しており、制裁が発動された場合の反動に気を付けなければいけません。

米中の関税交渉期限での金価格の乱高下に注意

◆NY金価格をはじめとした日足チャート GMOクリック証券のCFD 2018年6月30日

日足チャート

NY株価は下落方向。ブラジル株価も同じく。NY金価格や銀・白金も下落。原油はイラン原油の輸入禁止措置などの件もあり、大幅に上昇。インフレの可能性が高まりました。

米中の貿易戦争:関税引き上げ:米中の追加関税。2018年7月6日に第一次が発動予定。自動車などを含むことから、世界経済に与える影響は大。

米中貿易戦争懸念での株価・利上げ問題

米中の貿易戦争懸念が高まるとNY株は下落。株価の上昇を手柄にしてきたトランプ大統領は、ここを気にするはず。そして、上海株は、6月に節目の3000を割り込んでいます。

中国の通貨、人民元も安くなっており、=米国の貿易赤字が増加する可能性があります。インドルピーも安値を更新し、経常赤字による米ドル確保リスクが登場。

これは、IMFが以前から新興国での米ドル不足について警告を発していた内容。

米ドル高の影響で、ドル建て債務の増加や米ドルペッグの場合、金利引き上げで景気を冷やすという新興国経済への負のスパイラルが進行。

ここで、米中の貿易交渉が、7月6日までに、まとまらず、関税が引き上げられれば、世界全体の貿易量が縮小することになるでしょう。もちろん、関税自体が本当に悪いかどうかは別問題で、それにより、米国内への製造業のリターンによる景気回復に繋がるかもしれません。しかし、短期的な問題や金融市場には、マイナスの影響が大。リスクオフによる新興国通貨安やユーロ安・・・ドル高・円高が起きる可能性があります。

米国の有名バイクメーカー、ハーレーダビッドソンは、米国外に工場移転を検討。彼らの最大顧客は欧州で、EUの報復関税によるコストアップは避けたいところ。欧州に工場を作ることで対応しようという考え。つまり、関税引き上げは、各国で輸出入を絡ませない現地生産を誘発するというところ。そうなると相対的に内需の強い国が有利というトランプ政権の判断は吉凶どちらにでるでしょうか?

そして、判断が難しいのが、そう金価格です。

金投資は、米ドル建てより他通貨建てが良い

コモディティの専門家。デニス・ガートマン氏は、ユーロ建ての金投資を推奨。

金融市場のリスクオフにより、金投資は期待されるものの、米ドル高に動けば、効果は相殺。リスクオフの程度次第で、ドル高金安になるリスクがあります。

そして、米ドル高&米中の保護貿易による新興国経済のダウンは、金への需要も減らしますからね。

そのため、米ドル建て以外による金投資を推奨中。これは、対ユーロだけでなく、対円での投資も有効だということ。ガートマン氏は、ユーロに悪材料ありとしてユーロ安をも予想している様子。

EU首脳会談は、難民の受け入れ問題の交渉で合意:2018年6月29日。しかし、ドイツ国内でのメルケル首相の基盤も危うくなっており、イタリアのコンテ首相も強硬姿勢を見せていることから、先行き不安は根深い。

金の動き

サクソバンク証券のCFDチャート

NY金相場(XAU/USD)は、下落トレンド。FOMCの利上げトレンドも継続中で、しばらくは弱気を予想。週足では、このラインが、抵抗線となっており、1250ドルをキープできなければ、1200ドルが視野に入ってくるところ。

円建ての金価格(XAU/JPY)も、同じく下落トレンド。ただ、こちらの方が、強い抵抗線あり。東京金で、4450円前後は、居心地の良い水準で、相当に頑張る可能性あり。

米中の貿易交渉が決裂すれば、為替は、リスクオフの円高が生じやすい。そうなると、東京金も下落しやすいので、早急な買いは慎みたいところ。

報復関税の実行

1.2018年7月6日に、米国は500億ドル分のうち340億ドル分の関税を発動(。中国もお返しに報復関税を実施。

さらに、7月10日に米国が行った発表では、2千億ドルに相当する6031品目もの輸入に10%の追加関税を課す方向で検討。発動は9月以降の見通し

米国と中国の関税・貿易を巡る紛争は、一段と激しくなりそうです。

2.2018年8月22日に再開された米中通商会議で、貿易摩擦回避を目指していました。しかし、23日に追加関税が発動。

米国&中国:双方160億ドルの追加関税。

貿易摩擦の激化は、世界景気の冷え込みで、銅価格をはじめとしたコモディティにマイナス。金価格には、マイナス面とプラス面の双方があります。瞬間的には下げやすい。

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