バフェット氏は、金&ビットコインは、何も生み出さないとして株式に軍配を上げる

<スポンサーリンク>

世界最大の投資会社「バークシャー・ハサウェイ」を率いるウォーレンバ・フェット氏。彼は、金投資よりも株式投資を優先するという考えを持っています。

ネブラスカ州オマハに住むことから「オマハの賢人」と称されるバフェット氏のゴールドへの哲学を見ておきましょう。


金は何も生み出さないからねとバフェット氏は語る

2018年5月5日のバークシャー・ハサウェイ株主総会で、ウオーレン・バフェット氏は、株式投資と金投資の比較を行いました。

1942年に株式と金に1万ドルを投資した成果は?

1942年といえば、第二次大戦の最中。前半は、日本軍優勢。かのマッカーサー将軍は、私は戻るの言葉を残してフィリピンから脱出。6月のミッドウェー海戦まで日本の優勢は続きました。

そんな状況ですから、米国人達に、将来不安が強くあり、安全資産としての金投資が推奨されていた状態。

そして、若きウォーレン・バフェット氏は、初めて株式を買いました。シティ・サービスの優先株を38ドルで3株購入⇒27ドルに下落⇒40ドルで売却⇒その後、200ドルに上昇。11歳の少年だったバフェット氏が忍耐を学ぶきっかけになった出来事。

株式と金投資

では、1942年に、株投資と金投資を行っていた成果はどうだったのでしょうか?金額は1万ドル

  • S&P500インデックス(実際は存在せず):5100万ドル
  • 金投資:40万ドル

皆さま、ご存じの通り、第二次世界大戦で、米国をはじめとした連合国は勝利。戦火で破壊された欧州に変わり、名実ともに、米国は世界一の大国となりました。そして、経済発展のスピードは著しく、米国は繁栄を謳歌します。

その分、株式市場は、飛躍的な急成長を遂げ、1万ドルが5100万ドルもの価値になっているとバフェット氏は言います。金価格も上昇し40万ドルになっているとはいえ、軍配は明らかに株式に上がりました。

株式の場合、企業が工場を増やす・発明・再投資を行う間に、金は何も生み出さない。1942年に300トロイオンスの金を保管していた場合、手元に残るのは、現在も同じ300オンスの金だけ。ゆえに、株式投資を積極的に行う。

純粋な投資的側面から見ると、経済が成長する限り、株式投資が優位にあるのは、過去の歴史的事実です。ゴールドには金利もなく、何も作り出しません。それゆえに、リスクヘッジの要素が強い資産なのです。1942年の例でいえば、アメリカが敗戦に追い込まれていれば、1万ドルや米国の株式の価値がなくなっていた可能性があります。その時には、株に投資した1万ドルはゼロに近い結果となり、ゴールドは変わらず40万ドルの価値を維持したシナリオもありえます。また、冷戦の過程で、米ソの核戦争が生じて、米本土が破壊されたというシナリオもゼロではありません。

バフェット氏自身もコモディティを無視しているわけではなく、バークシャー・ハサウェイが銀を買い占めたこともあります。失敗に終わったようですけどね。

21世紀に上昇した金価格

バフェット氏の仮想通貨に対する考え方

金投資にやや否定的なバフェット氏は、仮想通貨に対しても批判的です。

株式や農場を買えば、投資からリターンを得られると期待できる。しかし、ビットコインや他の仮想通貨を買っても、なにも生産されない。後から買う人が、より高い値段で買うことを願っているだけ。誰もビットコインが何であるか分かっていない。ゲームやギャンブルだ。

バフェット氏の考え方

バフェットとバリュー投資の方法

バフェット氏の考え方の基本は、バリュー投資。実際の価値よりも割安な株を購入し、価値に見合った価格に上昇すれば、売却する手法。1934年にベンジャミン・グレアム氏とデビッド・ドッド氏の著書を読み、バリュー投資への傾倒がはじまったそうです。

この場合、株価収益率や純資産倍率などの数字を使って、利益・資産・成長率などと株価を比較します。割安な株を買い、割高な株を売るのがセオリー。

バリュー投資の考え方からすると、何も生み出さない金投資は、金価格の適正な水準・割安割高を判断する基準がないということになってしまいます。バフェット氏の投資哲学からは、ゴールドや仮想通貨は、合わない様子。