リアルタイムの金価格や予想・金投資のノウハウを紹介します。世界で人気の純金積立や投資信託の方法。さらに、今後の見通しを徹底的に解説いたします。

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NY金先物と東京金先物価格の変動率とリターン

金価格の予想をする上で欠かせないのが、変動率(ボラティリティ)とリターン。1日や1カ月の変動率を把握しておけば、新規エントリーや損切りの戦術を建てることができます。データなしに取引しても、往復びんたで損を出すだけ。

例えば、平均的な1日の変動幅いっぱいまで値下がりして、特に新たなニュースもないような日であれば、買戻しを考えて実行する投資家が増えるはず。すると、実際に反発しやすくなりますね。ということで、1日及び1カ月のNY及び東京の金価格について変動率と幅を調べてみました。

金価格の平均的な変動率の調査結果

NY及び東京の変動率を調べてみました。その結果は以下の通り。

  • 期間:2015/1/1~2017/12/31
  • NY金価格:1トロイオンス/米ドル
  • 東京金価格:1g/日本円

金価格の変動率

高値-安値=変動幅で計算。

●NYは、1日平均の変動幅が11.37ドル、変動率が0.94%。

●東京は、1日平均の変動幅が36.13円、変動率が0.82%。

1カ月の場合、1日平均よりも、変動幅が大きくなります。1ヶ月だと、NY・東京ともに約5%は変動するだろうという想定の上で、利食いやロスカット・新規エントリーのタイミングを検討しましょう。

金投資を行う場合、こういったデータを参考に売買してください。

◆XAU/JPYのチャート

ボリンジャーバンドと金

テクニカル分析には、変動率を重視した分析手法があります。こちらは、ボリンジャーバンド。値動きがちいさい=変動率が少ない=バンドの幅が縮小します。変動率の拡大=バンド幅の拡大を示し、トレンド変化の兆候とします。

相場が、大底や天井を付ける時は、ボラティリティが激しくなる場合と緩やかになる場合とがあります。=これだけでは、何のことか分かりませんね。相場の天底パターンは、実際にチャートを見て分析し続けないと分かりにくいところ。

では、次に、他の金融資産とゴールドの比較です。

WGCによる金の平均リターンとボラティリティ

最適な金投資のポートフォリォを検討する上で必要な平均的ボラティリティ。ワールド・ゴールド・カウンシルによる調査結果が参考になります。他の金融資産と比較すると意外な発見があるかも。

21世紀は、中国をはじめとした新興国が大きく成長した時代ですから、新興国株式の経金リターンは、13.3%と大きいですね。また、ヘッジファンドも9.2%となかなかの好成績を残しています。

●1985年1月~2011年12月の月次リターン&変動率

他の金融資産とのボラティリティ&リターンの比較

日本のバブル崩壊や世界的なITバブル崩壊など大きく、金価格が大きく変化した時期のデータになります。日本株式のリターンは現金以下というのも面白いデータ。アベノミクスが始まるまで、株式投資に対するネガティブさは続きましたからね。政府がいくら頑張っても、利益が得られない限り、人気は出ません。まあ、今も外国人投資家の割合が多いんですけど。

金の月次平均リターンは2.5%、平均ボラティリティは16.5%。この間、日本株式に投資するよりも金投資のほうが平均リターンが高かったことも分かります。バブル崩壊の影響で、日本株は、最も期待リターンの小さい資産でした。

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