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  1. 商品先物取引
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金先物取引の活用:受渡取引で金地金を受け取る決済方法

金の商品先物取引は、決済(取引を終了させる)の方法に「差金決済」と「受渡決済」の二つの方法があります。

差金決済:当初取引の反対売買を行い、生じた損益を差金(口座内のお金)で決済します。

受渡決済:期限までの差金決済を行わなかった場合、現物の受け渡しにより決済します。

受渡決済で金地金を受け取る

この受渡決済を行うことで、金の現物(金地金)を受け取ることができる。つまり、商品先物取引を利用して金の地金を購入する方法があるのです。

金先物での金地金購入ポイント

  • 金先物は最低取引単位が1枚(1kg)
  • 価格は商品先物取引所で決定
  • 受け取り時期を選べる:最も早く受け取れるのは4月限(2013年4月5日現在)
  • 取引には証拠金(約10万円)が必要
  • 金現物を受け取る前に差額(約490万円)を支払う

金の商品先物価格

金の商品先物価格(フジトミ)、同じ金にも13年4月・6月・8月・10月・12月・14年2月が期限の6限月がありそれぞれ取引期限・価格が違います。

金先物での金購入:メリットとデメリット

メリット

・購入価格が安い。金地金を安く買える理由を第一商品様にインタビュー
・売値と買値の価格差が狭い=実質コストが低い
・納会までに差金決済か受渡決済かを選べる

デメリット

・金地金の銘柄を選べない。地金には加工作成業者のブランド(銘柄)があり、こだわる人もいる。
・最低取引単位が1kgと大きい。
・地金の受け取りに時間がかかる。

以前は、商品先物取引はイメージが悪いとして敬遠する投資家も多かった。私が商品先物取引会社のフジフューチャーズで扱っていた時には店頭に金を購入するお客様が来られるなんてことは年に数回あるかないかでした。

現在は、悪いイメージも払しょくされつつあり、購入を目的に来社されるお客様はかなり増えたと聞いています。

金先物の価格メリット

金先物で金地金を受け取ると、金地金業者で購入するより価格面で有利です。

どのくらい、有利なのか2013年4月5日の価格で見てみましょう。

金地金業者の価格

金1gの税込小売価格:5,109円で1kgを購入すると消費税込で510万9000円です。手数料はかかりません。

商品先物取引での価格

金1gの先物価格:4,803円で1kgを購入すると480万3000円です。
取引手数料はネット取引で472円、受渡手数料が10972円(エース交易の事例)を加えると481万4444円です。
さらに消費税を24万150円(本来は納会時の価格で計算します)足して、505万4594円となります。

金地金業者と商品先物の価格差

510万9000円(金地金業者)-505万4594円(商品先物)=5万4406円

なんと1kgの金地金を「5万4406円」お得に購入することができました。

金地金業者は、一日の間、ほぼ価格が変わりません。それに対して商品先物取引の価格は取引時間内であれば情勢に応じて変化します。

一日のうちでも安値で買える時もあれば高値になる時もありますので、上手く活用すれば、金の現物をお得に手に入れることができます。

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