金相場は、米国景気と雇用次第で始まる量的緩和縮小に上下動

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一時、上昇していた金価格がまたもや安値圏に転落しています。NY金価格は1300ドル割れ近辺、東京金も4000円近辺で推移しています。

今の金相場に大きな影響を与える要因は、「米国が量的緩和縮小をいつ始めるか」

世界中の投資家達が固唾を飲んで見守っている状態です。

現在は、米国の経済指標改善を前提に2013年中の縮小開始をFRBのバーナンキ議長が明言しているだけで時期が不明。そのために、FOMC・米国の経済指標・米国要人の発言に市場が右往左往している状態です。

もし、FRBが量的緩和縮小を始めるとドル高金安になる可能性が強く、金相場にとって値下げ要因です。しかし、為替がドル高円安に動けば国内の金価格にとって上昇要因。

いつ、FRBは量的緩和縮小を始める

1.9月17日~18日のFOMC
2.10月29日~30日のFOMC
3.12月17日~18日のFOMC

9月のFOMCで量的緩和縮小を行うかどうかに注目が集まっています。

8月に入り、連銀総裁たちが次々に9月スタートもあり得ると発言していて、9月はないだろうと考えていた市場に小さなショックを与えました。

しかし、9月以降は、米国の債務上限問題が再燃する上、米国議会が9月6日まで夏休みとなることから9月の決断の可能性は少ない現状に変化はないと考えます。

最も可能性の高いのは、引き続き【12月のFOMC】で、そこまでは経済指標やFOMCに絡んで金市場含めトレンドの出にくい状態が続くのではないでしょうか。

※9月にスタートすると市場関係者は予測していましたが、結局、雇用についてさらに様子を見たいとの考えで9月FOMCは緩和継続になりました。

●東京金の日足チャート:移動平均&RSI

東京金日足チャート

●NY金の日足チャート:移動平均&RSI

NY金チャート

NY金のダウントレンドは続いており、チャートパターンからは、上昇トレンドへの変化に失敗しています。

2013年8月8日:エースCXオンライン

南アのアングロゴールド社が赤字

世界第三位の産金会社である南アフリカのアングロゴールドは、2013年第2四半期(4~6月)決算を発表。

1株当たり損益が前期の0.29ドルの黒字⇒0.35ドルの赤字に転落
金価格の下落により、金鉱石在庫の評価損を計上

アングロゴールドのベンカタクリシュナン最高経営責任者(CEO)

「金価格については長期的には明るい見通しを持っているが、価格の変動を見越した事業体制を整えることを決めた。中期的には下振れリスクがあると考えている」
「今年の産金目標を400万~410万オンスに引き下げ」

金価格の下落により産金会社が投資縮小や産金量の減少に動いています。今後の金供給は減少しそうです。

インドの金輸入規制で密輸増加

金相場の急落でインドの金輸入が急増し貿易赤字が増えたためインド政府は金輸入規制を強化しました。

その結果、同国金輸入量は6月に31.5トンまで減少し、金プレミアムは1オンスあたり45ドル付近まで上昇したとのこと。

ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)は、年内に最大200トンの金がインドに密輸されるとの見通しを示しました。

金輸入規制により、正規ルートでの金購入ができなくなった以上、不正ルート(密輸)が増えるのは規制時から懸念されていました。