リアルタイムの金価格や予想・金投資のノウハウを紹介します。世界で人気の純金積立や投資信託の方法。さらに、今後の見通しを徹底的に解説いたします。

  1. ファンダメンタル及び中銀
  2. 55 view

2014年に起きた金相場に影響を与える政治経済ニュースの一覧

2014年の金相場に影響を与えた重大ニュースをピックアップしておきます。相場の流れはぶつ切りではなく継続していることをお忘れなく。元のデータは、GFMSのゴールドサーベイ2015年を参考に加筆しています。GFMSは、トムソン・ロイター社の傘下にある貴金属関係の専門会社。今こそ、過去にどんなニュースがあったかを振り返り将来予想の参考にしましょう。

2014年の金相場チャートと政治経済ニュース

●NY金価格のチャート:2015年10月まで

2014年の金価格の動き

ISISやウクライナ危機が上昇要因。下落要因はFRBの量的緩和縮小

●東京金価格チャート:2015年10月まで

東京金のチャート

チャートはEVOCX

東京金価格はドル高円安の影響もあり、2014年は堅調な推移。アジアの需要は旺盛。

2014年前半の金相場に影響を与えるニュース(1月~6月)

1月3日:ISIS(イスラム国)がバグダッド近郊の都市ファルージャを占領。2014年はイスラム国との戦いが続く。ロシアとウクライナのクリミア半島を巡るウクライナ危機によって地政学的リスクが拡大する。

1月29日:米FRBが量的緩和策をさらに100億ドル縮小するとの発表。バーナンキ議長の量的緩和縮小が2014年金相場下落の最大要因。

2月11日:米国連邦債務の上限引き上げ期限を2015年3月としたことで、米政府のテクニカル・デフォルトを回避。

2月22日:ウクライナのヤヌコビッチ大統領(親ロシア派)が国外に脱出。2013年に仮調印を行った欧州連合との政治・貿易協定をヤヌコーヴィチ大統領がはロシアからの圧力もあり調印を見送ったことで、ウクライナ騒乱が始まった。

3月19日:米FRBは量的緩和策のさらなる縮小により毎月の債権購入額を550億ドルに減額。

4月15日:米国の景況感が上向く中で、ショートカバーによる金価格の高騰を受けた利益確定の売りに続いて、テクニカル要因による大量のゴールド売りが見られた。

4月25日:ロシアがウクライナ国境で軍事演習を開始。

5月1日:4月の米国非農業部門雇用者数は30万4,000人。米量的緩和策を縮小、利上げに向かわせる重要統計の数字が良くなりつつあることを確認。

5月21日:インドが金輸入規制を緩和。貿易赤字解消を目的に金輸入規制を実施していた。

6月18日:米連邦準備制度理事会が月額債券購入額を、MBSは150億ドル、長期米国債は200億ドルに減額。

2014年後半の金相場関連ニュース(7月~12月)

7月2日:英国議員らが金価格不正操作疑惑に対する徹底調査の監視を強く迫る。

7月11日:シカゴ・マーカンタイル取引所が金先物の証拠金を10%引き下げ。金先物の証拠金は、金価格によって変動する。価格が上昇すれば多くの証拠金を積み、下落すれば必要な証拠金額は下がる。

7月17日:マレーシアの民間航空機がウクライナで墜落。地政学的緊張が高まる。事故原因を調査していたオランダ安全委員会がまとめた報告書では、ロシアが支援するウクライナ反政府勢力の掌握地域から発射のロシア製地対空ミサイル「ブク」によって同機が撃墜されたと結論(2015年10月13日)

8月1日:アルゼンチンが債務不履行。同国史上8度目のデフォルト(債務不履行)。ただし、純粋な支払不足による債務不履行ではなく、エリオット・マネージメントなどの一握りのヘッジファンドが、起こした訴訟に対する不履行であり影響は小さかった。

8月14日:ロシアのプーチン大統領が、クリミアでウクライナ危機の緩和に向けて取り組む旨演説。

9月4日:欧州中央銀行が市場介入金利を0.05%に、中央銀行へのオーバーナイト預金金利を-0.20%に引下げ。

2014年(10月第3週と第4週)インドは祝祭需要によって金の需要が年間最高水準に達する。

11月7日:ロシアルーブルが1週間で13%下落。史上最低水準に達する。原油価格の下落やウクライナ危機による欧米との対立が要因。

11月28日:インドが金の輸入規制である「80:20原則」を撤廃。

11月30日:スイスの国民投票で、スイス国立銀行の金保有量拡大案を否決。

12月5日:11月の米国非農業部門雇用者数は32万1,000人。

12月23日:第3四半期の米国GDP成長率は5%。他の先進国(EU・日本)に比べて、米国の好景気は鮮明。

2015年の金相場ニュース(1月~3月)

1月2日:米国の製造業に関する統計が予想以上に低迷。利上げ時期の先延ばし観測が強まる。2015年夏以降に起きた中国経済の悪化で米利上げは延期(2015年10月現在)

1月15日:スイス国立銀行がスイスフラン相場の上限を撤廃。

1月26日:ギリシャ議会選挙で急進左派連合党首のアレクシス・ツィプラスが勝利。ギリシャはEUとの交渉において緊縮財政反対を唱える。最終的に債務延長に合意。

2月6日:予想以上に堅調な米国雇用統計を受けて米ドル相場が上昇。金価格は下落。

3月6日:好調な米国非農業部門雇用者数を受け、これまでの予想よりも早期の利上げ観測が浮上。金相場の弱気予想。

●米ドル/円チャートの週足:2014年は日米金融政策の違いで、ドル高円安傾向

米ドル円のチャート

SBIFXトレード

PAGE TOP