金は、人工的に作り出すことができない金属で、鉱山から掘り出すことで生産。年間に掘り出す金鉱山からの生産量は、約3千トンで、中国やロシア・オーストラリアなどが産金量上位の国です。
また、もう一つの方法として、電子製品に含まれている【金=都市鉱山】を回収する事業が伸びています。
2011年の金供給量
ゴールドフィールズミネラルサービシーズ「ゴールドサーベイ2012」
供給の方を見るとは、鉱山からの生産と中古の金スクラップからの回収によって賄われています。年により中央銀行などが保有している金を売却することで供給が増加します。また、金の用途別需要についても併せてご覧ください。
2014年の世界金供給量は以下の通り
- 鉱山生産量:3,133トン
- 中古金スクラップ:1,125トン
- 生産者ヘッジによる正味供給量:103トン
- 供給合計:4,362トン
金のリサイクルと都市鉱山
携帯電話などに含まれる金を回収する技術は、金価格の上昇に伴い進化しています。今では、鉱山生産に次いで、主な供給元が中古金スクラップになっており、宝飾品などのリサイクルと合わせて工業製品からのリサイクルが奨められています。
携帯電話には金や銀・パラジウムなど20種類以上のレアメタルが使われており、鉱山の鉱石に含まれる貴金属より含有量が多い。
装飾品のような旧来の貴金属合金の回収精製に対し、工業製品に含まれる貴金属の回収は、難易度が一段階上昇するという。工業製品のなかでも、基板材料などの不純物からの分離は一見大変そうだが、鉱石中には1トン中約数gか ら数十gの金が含有しているのに対し、使用済みの携帯電話に含まれる貴金属は数百 gであることから、これらは都市鉱山とも呼ばれ、鉱石から貴金属を精するのに比べ れば容易であるともいえる。リクナビNEXT
鎌田浩毅博士によると、日本の都市鉱山に存在する金は世界の埋蔵量の16%にあたる6800トン、銀は22%にあたる6万トンと推計。(資源がわかればエネルギー問題が見えるより)
●金のリサイクル:廃棄物の中に含まれている貴金属や有価物を回収する為の粉砕技術とその回収プロセス