今週は、7日のフランス大統領選挙がリスク要因。ただし、マクロン候補の勝利が織り込まれており、金価格は下落しています。万一のサプライズでルペン候補が勝った場合は、金価格が急上昇する可能性が残ります。GWでもあり短めにお届けいたします。
米雇用統計とFOMCは、6月の利上げ確率が上昇。
GW中に米雇用統計TOFOMCが終了
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- 4月の米雇用統計:失業率4.4%、雇用者21.1万人増加
- FRB:年残り二回の利上げ、6月か7月に、12月にはバランスシート縮小
5月3日のFOMCは現状維持。個人消費の減速は一時的な可能性が高いも様子を見たいとの意向。長期金利が上昇しても米経済の好調や株高を維持できるかが最大の懸念。金投資がじわじわと人気を集めてきたのもその不安が消えないから。
現在のFRBシナリオは以下の通り。
FRBが6もしくは7月、そして9もしくは10月の年内あと2回の利上げを実施し、12月にバランスシートの縮小に着手すると見込む。
経済は良好に推移している。ただ、3月の雇用者数の伸びが7万9000人増に下方改定されたことは悪要因だ。GDPの伸びを3%近辺もしくはそれ以上に押し上げるような何らかの「トランプノコミクス」が年内に実現することを望む。ロイター:米雇用統計
全般的にリスク要因は後退しつつあるため、短期的に金投資に対しては弱気。中長期的には資産価格が高すぎることが懸念材料。
WTI原油価格は46ドル台となり、産油国の減産に対して、米国のシェール増加が打ち消し合っていることが嫌気。このままで進むとインフレ率低下につながり、中央銀行のインフレ目標に対してマイナス材料。
●NY金価格の動き:EVOCX
日足チャートを見ると一目均衡表の雲を割り込んでおり、調整場面か。雲に支えられて反発する可能性もあり。
為替相場が円安に動いていることで、東京金価格は支えられており、4500円台をキープ。雲が薄くなっており方向性は弱まっている。
■来週の注目スケジュール
5月 8日(月):消費動態度指数、米労働市場情勢指数、中貿易収支など
5月 9日(火):車名別新車販売、独鉱工業生産指数、米卸売売上高など
5月10日(水):景気動向指数、中消費者物価指数、米財政収支など
5月11日(木):オフィス空室状況、英鉱工業生産指数、米新規失業保険申請件数など
5月12日(金):独GDP速報値、米小売売上高、ユーロ圏鉱工業生産指数など
5月14日(日):中国一帯一路サミットフィスコ
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