NY金相場は、長期金利上昇・ドル高の動きの中で下落。7/7には、1206.6ドルの安値を付けました。北朝鮮のICBM発射実験などで安全資産として買われる場面もあったものの、全体的なトレンドは金利上昇の中で金利を生まない金は売りというモードでした。
6月の米雇用統計が7/7に発表されて、非農業部門雇用者数が+22.2万人と予想の17.9万人を上回ったのも金投資に向かい風。FRBの利上げ予想が強まりました。
●各市場の日足チャート:2017年7月9日 GMOクリック証券のCFD
金価格をはじめとして株価・不動産が下落。株もいよいよ危険水域入りの可能性があります。
FRBををはじめ金融引締めで長期金利の上昇が次のトレンド
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7月5日にFOMCの議事要旨(6月開催分)が公表。資産圧縮の公表時期について、2~3か月以内派と今年遅く派が議論していたことが明らかになりました。
米国は、自動車販売台数は悪いものの、それ以外の経済指標は好調を維持しており、FRBの利上げとバランスシート縮小を阻むものは少ない状況。
中央銀行が金利をゼロに引き下げ、膨大な資金を市場に供給することで、リーマン以降の経済悪化を食い止めてきました。しかし、これは異常事態であり、FRBをはじめとした中央銀行は金融正常化と称しての金融引締めを開始しています。
FRBに続き、カナダ・英国・EUが続こうとしている中、いままでのような、株式市場の一貫した上昇は望めそうにありません。バブルとしてはじけるのか緩やかな下落や上下動になるのかは、予想できず。
その中で、金利を生まない金相場は、下げ圧力にさらされるリスクがあることを想定しておきましょう。
量的緩和バブル崩壊・資産価格の大幅下落があれば、金投資の出番です。高インフレ・資産デフレになれば、金価格は大きく上昇しますからね!
NY金相場は1200ドルを維持できるか。
北朝鮮はICBM発射実験を行い、米国を挑発。米国はこれから、どのような選択肢を取るのでしょうか。
外交交渉は難しく・・・過去に効果なしでした。
軍事行動は、中国はともかくロシアが反対。また、北朝鮮の反撃で韓国・日本へのダメージが大。
こちらは、金相場の下支え要因の一つ。
●NY金相場の日足チャート EVOCX
NY金相場は下げ足を速めています。1200ドルを維持できれば、自律反発もあり得る局面。ただ、今後の中長期予想としては、1200ドルを割ル確率は高いのではと思います。
●東京金相場の日足チャート
東京金は、米国長期金利上昇の影響によって、為替相場がドル高円安に動いたために、大きな下落とはならず。今後も為替相場が影響してくるでしょう。
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