日本は、借金が多い上に、少子高齢化で社会保障費が甚大。このままでは、米国のGMやアルゼンチン・ベネズエラのようにデフォルトになる恐れもあるのではという噂が出ています。日本の債務は、1000兆円を超えており、持続可能か危うい状態です。
目次
デフォルトやハイパーインフレに備えて、金投資を行いたい
日本は、経済規模も大きく、そう簡単に国家破綻(デフォルト)には、ならないと思います。
しかし、数十年先という話になると、これは何が起きるか分かりません。2020円の東京五輪を終えると景気サイクル的にも不景気がやってくるという説もありますから、万一に備えておくのは大事。
金投資は、安全資産として、デフォルトやハイパーインフレリスクに強いことが魅力。
- デフォルト:債務不履行。元本の全部もしくは一部が返済されない。利払いが滞ること。
- ハイパーインフレ:月に50%を超えるレベルの物価上昇が起きること。もはや通貨への信頼性がなく、交換・決済機能が利用できない状態。
デフォルトとは、国の借金が増えすぎて、返せなくなる状態。新たに、国債を発行してお金を借りようにも、誰も応じてくれないという状態。となると、借金の踏み倒しが生じます。自分は国債を買ってないからいいよとは行きません。あなたが預金している銀行は、大量に国債を保有していますし、国としての機能やサービスが成り立たないという困ったことに。
もし、日本がデフォルトすれば、日本円という通貨の信頼性がなくなり、インフレとなります。日本円の価値がどんどんなくなるので、誰も日本円を欲しがりません。食品・水などを買おうにも、とんでもない高値を要求されるか他の通貨や物々交換を求められるでしょう。
今日、1000円で買えた品物が、明日は1500円、明後日は2000円と値上りしていけば、日本円を介した商売も生活も出来ません。
その場合、米ドルや人民元・ゴールドであれば、交換してもらえる可能性があります。
デフォルトリスクは、日本政府との駆け引き
日本がデフォルトするかは分かりません。しかし、高齢化が進む中で、働き手がいないどころか働けない人が増える⇒社会保障費は増えて税収は減る。
という事態が起きる可能性は高いと予想できます。イノベーションや移民で税収は減らないかもしれません。
国においては、企業会計の考え方を活用して貸借対照表(バランスシート)を作成しており、平成21年度末時点では、1,019兆円の負債に対し、647兆円の資産が存在しています。財務省
今、財務省は増税のために、日本の財政が危ういということを盛んに宣伝しています。危ないのは、政府や財務省が、財政安心論を打ち出し始めた時。まだ、デフォルトリスクが小さいからこそ、リスクを宣伝できるのです。
本当に危なくなったら、財政不安を煽るようなことを政府や財務省が言わなくなります。
その時に備えて、金投資や外貨を準備しておきましょう。本当に危なくなってからでは遅い!金価格は、高騰している可能性が高い上に、資産逃避を政府に掴まれやすいから。
もしもの時は、預金封鎖や新通貨発行
銀行にいくら預金があっても安心できません。銀行から預金を引き出すことを禁じる預金封鎖が実施されることもあります。
◆預金封鎖の事例
- 日本でも1944年、国債の発行残高が増えすぎて償還不可能となり、財産税とともに実施。
- 第二次世界大戦の後、1946年に新円切り替えと共に、封鎖預金と呼ぶ預金引き出し制限を実施
- 2013年にキプロスでは、ギリシャ危機の余波を受けて、預金封鎖が行われた
デフォルトやハイパーインフレに備えるため、何に投資すればいい
まず、いざ、デフォルトとなると、何が起きるか分からないということを覚えておいてください。最悪、預金封鎖・不動産没収などの可能性も。日本がデフォルトするような事態は、世界経済に大ダメージですから、資産を保有している人からはできるだけ没収す方向になるはず。そうでないと、世界に散らばる債権者が納得しませんから。
となると、分散投資が必要。
金投資はもちろん外貨預金や米ドルやユーロのタンス預金も選択肢。ただ、外貨預金もデフォルトリスクを考えると海外の銀行をお勧めいたします。
1.金投資:地金や金貨を保有しておけば、政府の没収・預金封鎖からも防ぎやすい。金価格の上昇も期待できる。
2.米ドルやユーロのタンス預金:米ドル・ユーロ・人民元など日本円以外の通貨をタンス預金しておくのもいいでしょう。銀行預金だと引き出せないリスクもありますからね。
3.仮想通貨:仮想通貨がどの程度普及するか分かりませんが、こちらも選択肢。ただし、日本や米国がデフォルトした場合、仮想通貨だけ目こぼしされるとは思えません。市場規模が大きければ、何かの対策が取られるでしょう。
4.宝石:海外へ逃亡する際に持ち出しやすい。ただし、価格の安定という面で不安があります。
5.株式:海外での事業が中心の株式や海外株。
デフォルトで危険なのは銀行預金
それでは、逆の視点で見てみましょう。
日本が財政破たんやハイパーインフレになれば、危険なのは、日本円での銀行預金と国債。日本でのビジネスがほとんどの株式なども危険。
マイナンバー制度の導入も、国民の税金確保と財産把握に活用されます。脱税防止など良い面もあるのですが、いざとなったら、政府による国民の財産没収に使えます。
その際に、最も危ないのは、銀行預金です。預金封鎖や新円発行などのワーストシナリオが起きると、預金の価値は大きく下がるでしょう。
国民も怒りの声を上げると思いますが、こうなったら仕方がありません。社会保障・防衛・水道・ガス・ゴミ処理など全ての公共サービスが停止されるよりはましですから。
金投資だけでなく分散投資で対策
だからこそ、インフレに強く、国家の負債と無縁である金投資に、資産の一部を振り分けることが重要なのです。
なお、日本のデフォルトという万一の事態に備えるならば、金ETFや金先物ではなく、金地金や金貨といった現物投資にしてくださいね。
この辺り、何か一つだけに投資するのではなく、どれかが守れればOK位の気持ちで、分散投資を心がけるのが最も大事な心得です。
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