金の保有を増やしている国(中国やロシア)とその理由?

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ロシア・中国は、できる限り、金を集めようとしています。世界が、米国と中国という二大国の影響下にある中。通貨は、米ドル一強状態で、ユーロも人民元も存在感を示していません。この歪さが、いつか大きな問題となった場合を考えて、中国やロシアは、米ドルだけでなく、金を買い集めている面があります。

金の外貨準備を増やしている国々

ロシアのルーブルや中国の人民元は、国際決済通貨としての地位が弱く、石油・武器・最先端の技術を手に入れる場合、制限がかかります。しかし、米ドルで保有している場合、米国の経済制裁次第で、トラブルが生じます。米本土や米系金融機関のドルは、没収や取引禁止になるリスクがありますからね。つまり、米ドルが基軸通貨かつ唯一の国際決済通貨である限り、中国もロシアも正面切って、米国に敵対することはできません。

それゆえに、いざというときのために、金を買い集める国は、存在するわけです。地政学リスクが高まれば、国や中央銀行の買いが増加していくでしょう。

データは、Trading Economicsより

ロシアが金保有を増やす理由

ロシアの金保有量は、2018年に2066.20トンまで増加。

ロシアの金保有高

ロシアは、石油の大輸出国。その石油は、米ドルとの関係が深い商品。

近年は、石油価格が上昇すると、米国のシェールオイル増産やトランプ大統領の発言で、安値へと誘導されることを繰り返しており、石油で大儲けをしにくくなりました。

また、トランプ政権とロシアの関係は悪くないものの、軍産複合体をはじめ、米国内でのロシアを敵視する勢力は根強いため、経済制裁の強化や米ドルの利用に制限がかかる事態が起きないとも限りません。

そのため、ロシアは、万一の事態に備えて、金を保有していると考えるのが自然です。

中国は、人民元の国際通貨化が夢

中国は、1842.60トンに増加。近年は、中央銀行以外の機関が金を購入しており、金価格の下支えになっています。

中国の金保有高

世界第二位の経済大国にのし上がった中国は、人民元を国際通貨として流通させることを目的に動いています。

さすがに、英ポンドから米ドルに基軸通貨が変化した程の劇的なチェンジを想定はしていないものの、人民元と米ドルの二軸をベースにしたいところでしょう。そのため、人民元の裏付けとして、金の保有量を増やしていると考えられます。

また、人民元が破綻した場合には、保有している金を裏付けに、新たな通貨を発行するという考えもあるようです。

金を好むインド

インドの金保有高

中国のコスト高、米国との貿易戦争から、次の経済発展及び工場は、インドという呼声が高い。

そして、実際に、経済成長していく中、文化的に、金との結びつきが強いインドは、金の保有量を増やしています。

王族たちが保有している金が出てきたサウジアラビア

サウジアラビアは、過去最高の323.10トンに金保有が増加。

サウジアラビアの金保有高

サウジアラビア王家の後継者争いが激化する中、王族の保有していた金塊が、没収や中央銀行への移管という動きで、オモテに出てきたと考えられています。国家以上に、個人は、国家などの圧力に対するリスクに弱い存在です。

そのために、富豪や王族は、資産の一部を紙幣や金融機関ではなく、金塊という形で保有しています。それこそ、先祖伝来の金も多いことでしょう。その一部が、サウジアラビアの国庫に入ったのではないでしょうか。

 

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