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ドローンによる石油施設攻撃テロで、サウジアラビアの原油生産が50%もストップ!

サウジアラビアの国営石油会社サウジ・アラムコの施設が、10機のドローンに攻撃された事件は、原油と金の価格に、影響を与えることになるでしょう。
市場がおやすみの2019年9月14日にサウジアラビアが衝撃のニュースを公表しました。中東情勢の悪化は、以前よりコメントしていましたが、ここまでの攻撃をフーシ派が行うとはさすがに驚きました。

 

週明け9月16日からの相場は、まず、リスクオフの方向を試すことになると思います。

フーシ派によるドローン攻撃で、サウジアラビアの原油生産が50%ストップ

今回のドローン攻撃は、サウジアラビアの原油生産を50%ストップ、世界全体の約5%にあたると報道されています。サウジアラムコのアブカイク工場は、1日あたり700万バレルを処理する世界最大の施設。

●金スポット・原油価格の日足チャート:GMOクリック証券 2019年9月15日

金をはじめとした日足

ドローンの進化によって、石油や発電所などのインフラが狙われるリスクは、常に指摘されてきたことですが、ついに、大規模なドローン攻撃が起きてしまいました。これからのテロ攻撃や内戦では、小規模のコストで、資源やインフラに大きな混乱を与えることが可能となった分、地政学リスクに敏感になる必要がありそうです。

ただし、ドローンといっても、小さなものではなく、まさに無人攻撃機といえるレベル。

つまり、同様の攻撃が、いつどこで起きるかわからないということを意識しなければなりません。 今回、サウジアラビアにドローン攻撃したのは、イエメンの反政府勢力のフーシ派だと言われており、声明も出ています。フーシ派は、以前にもUAEの原発を攻撃した事例があります。   イエメン政府を支援するサウジアラビアとフーシ派を支援するイランの対立が裏にあるだけに、サウジ対イランの本格対立が起きるかどうかに注目。サウジアラビア政府も生命線の原油施設を攻撃されては黙ってはいられません。どのような行動に出てくるか次第で、原油及び金価格には、新たな材料が投下されることになるでしょう。 サウジアラビアとイランの対立:金相場にも大きな影響を与えることから、このニュースには、以前から注目していました。   ◆原油が急騰した場合:どの程度で、回復するかもまだわかりませんからね。備蓄があっても、原油価格は、大幅に上昇するでしょう。原油が大幅に上昇すれば、世界的なインフレが起きかねません。現在の低金利・金融緩和・デフレの世界は、大きく変わる可能性があります。金価格にも大きな影響が出るでしょう。金利面と地政学リスクの双方から相場に与える影響を見ていかねばなりません。   ◆落ち着いた上昇のケース:一方、昔と違い、米国でのシェール生産が増えたため、原油市場における中東の影響力は低下しており、そこまでの急騰は起きないだろうという意見もあります。 

アメリカのポンペオ国務長官は、ドローン攻撃の背後に、イランがいると指摘。

日本の原油輸入は、サウジアラビアの割合が大きいため、生産ストップが長引くと大きなダメージを受けます。

最大の輸入元はサウジアラビアで、2018年の1年間だけで日本は6752万キロリットルもの原油を輸入している。日本の国産原油産出量は年間で60万キロリットル前後。サウジアラビア1国からのみで、日本国産原油の100倍以上もの原油を輸入している計算になる。

次いで多いのはアラブ首長国連邦(UAE)、カタール、クウェート、ロシア、イラン。ロシアはともあれ、中東地域の国名が並ぶ

原油輸入元はサウジアラビアが最大

まずは、週明けの金価格と原油の状況を見守りましょう。慌てて金や原油を売買すれば行って来いでやられる可能性が高まります。

サウジアラビアの石油施設の攻撃。そこまでひどくないという意見もありました。

それに比べると今回のサウジのこの火災のショボイことときたら……「なんじゃい、これは…こんなもんボヤ程度やんけ!」

サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は、17日に、9月末までに生産能力が復旧すると発表。原油価格は、下落しました。

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