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ピエール・ラソンド氏の金価格目標値は、2049年に驚愕の25,000ドル!

コロラド州で毎年9月に開催される貴金属や株式のフォーラム「デンバーゴールドフォーラム」このイベントで、30年後の金価格について。驚くべき予想が飛び出しました。カナダの金投資や鉱山の専門家「ピエール・ラソンド氏」は、2049年の金価格予想を最高25,000ドル、平均12,500ドルとする驚異の数字をはじき出しています。

ピエール・ラソンド氏:2049年の金価格予想は、25,000ドル

2019年現在のNY金価格は、1,500ドル前後。10倍以上の高騰を予想していることになりますね。ここまでの高値を予想している人はなかなかいないと思います。

ピエール・ラソンド氏は、フランコ・ネバダ・コーポレーションの設立者。以降、貴金属・鉱山などの分野で成功を収め、通信企業の投資・経営も行っています。2005~2009年まで、ワールド・ゴールド・カウンシルの議長を務めるなど成功したビジネスマン・投資家です。

一貫して、金投資の分野にいるため、ポジション・トークの面もありますが、12,500ドル~25,000ドルは、金や通貨に新たな革命でも起きない限り、達しないレベルの価格水準。そう、テレビ放映権によって、サッカー選手をはじめとした世界的な人気スポーツ選手の価値が高騰したように。

今回の記事で参考にした情報。

金価格が25,000ドルに達する理由

ピエール・ラソンド氏の予想について、その理由を見ていきましょう。大切な点は、「金の保有者がルールを作る」。

●世界の金需要は、大きく増加。1989年の320億ドルから1770億ドルへと5倍以上の増加。

●30年前に金を売却していた中央銀行は、金の購入者になった。1989年に432トンを売却していた中銀は、2018年に651.5トンを購入。

●中国とインド。あわせてチンディアの収入が増加し、金の需要が西から東へと変化。1989年のチンディア合計シェアは約10%。ところが、現在は53%に上昇。

21世紀に、金価格は、下落から上昇に転じましたが、だいたいの理由は、ピエール氏が指摘した通り。新興国の経済成長やリーマン・ショックなどの影響は大でした。

ニクソン大統領以降。50年間の金についての複合年間成長率(CAGR)から、25,000ドルを予想。

米30年債利回りがマイナスになれば。5,000ドルを目指す

さて、ここからは、さらなる上昇に関するお話です。

●金の需要は、マイナス金利に牽引されている。米30年債の利回りが、ドイツやフランスのように、マイナスとなれば、5,000ドルを目指すことになる。

◆30年債利回り:2019年10月1日

  • 米30年債:2.159%
  • ドイツ30年債:-0.028%
  • 日本30年債:0.415%

25,000ドルの予想、欧米の金投資家のなかで、少し話題になっています。

そして、ピエール・ラソンド氏は、10月31日のゴールドチャンスウェブキャストで、追加情報を出すとのこと。

最初に紹介したEFTトレンドの記事では、あわせて。社会・環境に配慮したESG投資についても述べられています。金と金の採掘は、環境への影響が非常に少ないとされています。アルミニウムや鉄・銅・石炭などに比べて、はるかに少ない温室効果ガスの排出で済むため、金は環境に優しい金属だという主張です。

まあ、金が環境に優しくても。肝心の埋蔵量・採掘量が少ないため、工業的需要を拡大するのは、難しいですが・・・

ピエール・ラソンド氏の予想・・・とても夢がありますね。米30年債の金利が、マイナスになれば、まず5,000ドル。現在、2.159%とまだまだ遠いレベルですが、そこまで下がれば、世界中の投資家は、安全資産を求めて、金に殺到する可能性はありますよね。ただ、25,000ドルとなるとにわかに信じがたいというところです。

 

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