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  1. 白金族や銀
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モノ不足が深刻化するパラジウム市場は、2019年どころか中期的に高値が続きそう

2019年の3月に一度、下落したパラジウム。持ち直した後も上昇が続きます。1gあたりの価格は、円と白金どころか金価格すら上回っています。さらに、供給不足が深刻化しており、どこまで上がるのかわからない状態。

とにかくモノが足りなくて高値が続くパラジウム

商品先物で売買するには、結構、リスキーですから、少額で買うしかありません。売りに回ると以前のパラジウム強制解合いのように、売り物が一切ないという事態にもなりかねません。

商品先物でのパラジウム価格

商品先物市場でのパラジウム当限の価格を他の貴金属と比較してみましょう。

2019年10月3日始値

  • 東京金10月限:5,130円
  • 東京銀10月限:60.7円
  • 東京白金10月限:3,030円
  • 東京パラジウム10月限:5,848円

金や白金を大きく上回る高値を付けていることがおわかりいただけるかと思います。

◆パラジウムのリアルタイム日足チャート パラジウム/米ドル:XPDUSD



パラジウム急騰の理由は、こちらのフジフューチャーズ様にて執筆した通り。環境規制強化によって、需要が拡大する一方で、供給が足りないという点。プラチナや他の貴金属での代替が上手く行かないと、パラジウムの高値維持は続くのではないでしょうか。

インパラ・プラチナムによるプラチナ&パラジウム市場の見通し

インパラ・プラチナムによると、パラジウムとロジウムの上昇で、収入及び利益は大幅に増加。

  • プラチナ生産量:153万オンス
  • パラジウム生産量:91万オンス

プラチナの価格は安いものの、ガソリン車の触媒にプラチナを追加するシステムは、順調に研究開発が進んでいる。世界中で、脱炭素化のニーズが強く、燃料電池&水素が伸びていく。

あまりにも、プラチナとパラジウムの価格差が開いたために、プラチナを加えた触媒を開発するニーズは根強い。プラチナ・パラジウム・ロジウムを価格差に合わせて上手に使い分けられれば、パラジウムの急騰も抑えられそうですね。

パラジウムとロジウムは、欧州と中国の強い需要で、大きく上昇。2019年上半期の弱い自動車販売データにも関わらず、価格は高値を維持。パラジウムの供給量事態は増えることが予想されるものの、マーケットの供給不足は深刻で構造的。

Despite some signs of a supply response, as evidenced by an announced project release in Russia at the beginning of 2019, it is Implats’ view that while palladium supply growth is likely to outstrip that of platinum and rhodium over our forecast horizon, the market is likely to remain in a deep and structural deficit in the medium term.インパラ・プラチナム社の決算報告


ロシアなどの供給増加計画はあっても、中期的には、構造的な不足が続くとの予想。しかし、米国をはじめ自動車販売台数が大きく減少しており、白金族全体の値動きに気になる材料。


ただでさえ、金価格の高値が続く中、パラジウムの上昇及び高値が続いています。ほんとに、現代ってデフレなのかデータの取り方が時代に合わなくなっている気もいたします。

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