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サウジアラビアの仕掛ける原油戦争で、オイルからゴールドへマネーがシフト

サウジアラビアとロシアの原油減産をめぐる交渉が、まさかの決裂。そこから、サウジアラビアの増産と価格競争という原油を巡る騒動が、新型コロナウイルスの陰で起きてしまいました。そのため、株価や米ドルは大きく下落。焦った資金は、ゴールドへとシフトしています。国内の金価格は、為替相場の円高で相殺されたところもありますが、とんでもない事態が進行しています。

OPECプラスによる協調減産体制が崩壊し、原油の価格戦争スタート

  • サウジアラムコによる過去20年で最大の値下げ
  • サウジアラムコは、アジア向けを4-6ドル、米国向けを7ドル引き下げ
  • サウジアラビアは、現行の日量約970万バレルを1230万バレルに引き上げ
  • ロシアのノバクエネルギー相は、近い将来、日量で最大50万バレルの増産が可能

次回のOPECプラスによる会合は、5-6月に予定。

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2020年の石油市場は、供給過剰だったため、OPECとロシアは、協調減産の維持を交渉していました。現在の水準に加えて、150万バレル/日量の減産を予定していたものの、ロシアが拒否。これに怒ったサウジアラビアは、減産から一転、増産へとかじを切りました。ついに、原油の価格戦争がスタートしたのです。

●金スポットをはじめとした金融市場の動き。GMOクリック証券のCFD 2020年3月11日

金融市場の動き

ロシアが協調減産を拒否した理由

  • ロシアは、石油収入への経済依存が低い
  • 協調減産に加わるも、現実は増産していた
  • 減産によって、原油価格を維持することは、米国のシェールオイルにプラス
  • 米欧主導の経済制裁に苦しむロシアにとって、国益に反する
  • 原油価格を維持して、米国のシェール生産をサポートするのは、米国を利することになる

ロシアが拒否したことで、サウジアラビアは、原油価格を独力で支えるor価格&シェア争いに参入するという2つのオプションがある。

今回、サウジアラビアは、原油価格の下落競争に参入して、シェアを確保する道を選びました。米国シェールオイルの競争力を弱めた上で、改めて、協調減産に取り組むことになるでしょう。

ピーター・シフ氏のし的では、1バレル50ドル位は必要。

シフ氏がロシア国営RTで、9日の米市場を揺るがせた原油急落について語った。同氏は、米シェール企業が1バレル50-60ドル以上の原油価格でないとペイしないと指摘。30ドル台前半まで下がった状況では、多くの企業が破綻を逃れられないと話した。ピーター・シフ氏の指摘

安全資産としてのゴールドに買いが集まる

30ドルという水準は米国シェール生産者も到底受け入れられる水準ではない。シェール関連のハイイールド債が危うい。コロナウイルスの国内急拡大が危惧されている米国の経済に新たなクレジットリスクが生じる。安全資産の米国債へのマネーシフトも米10年債利回りも下落が加速する。ドル金利が下がればドルが売られ円高が進行する。日経平均は下がる。ダウ平均も時間外で1000ドル超の下げとなった。1700ドルを突破した金

米国のシェール産業が崩壊すれば、エネルギー企業の株式下落・社債金利上昇へと進むことになります。その後、シェール単体から社債市場全体へと被害が拡大。

米国をはじめ、中央銀行は、QEによる資産買い入れを行い、全力で買い支えに走ることになるでしょう。そうしなければ、リーマン・ショックの再来になりかねません。それでなくても、新型コロナウイルスによる経済停滞で、航空・輸送・レジャー産業の株価は下落し、社債金利は上昇。ウイルスと原油のダブルパンチに、耐えられません。

ドナルド・トランプ大統領の景気刺激策に対する安心感から、買われた株式市場。あっという間に、疑いの声が大きくなり、株売り金買いの動きへと急転換。

金価格の大暴騰もあり得るシナリオが近づいてきました。ただ、リーマン・ショックの時もそうだったように、一時的なポジション整理や利益確定売りで、下落する場面も出てくる可能性があります。

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