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ジェフリー・ガンドラック氏が、ぺーパーゴールドETFに警告

ジェフリー・ガンドラック氏は、金を担保にしたEFTを購入している投資家に警告を発しています。万一の場合、現物の金が戻ってこない可能性を指摘。ブルームバーグのインタビューからです。

金ETF最大手のSPDRゴールドシェアは、先週に29億ドルの資金増加と2009年以来、最大の流入増加。金ETF全体の資産は、火曜日に記録的な上昇。この金ETFの資産増加に対して、ダブルラインキャピタルのジェフリー・ガンドラック氏は、警告を発しています。

ジェフリー・ガンドラック氏が、ぺーパーゴールドETFに警告

 

金ETFは、現物の金をうらづけとした金融商品ですが、実際に、現物の金塊を受け取るのは、単純なものではない。ガンドラック氏は、ペーパーゴールドのETFは、陶器的な手段であり、購入者は、金ETFを保有しても現物の金を持っていることにはならないことを認識しておくべきだと話しています。

もし、現物の金が不足して、皆が、ペーパーゴールドを受け取ろうとしたらどうなるだろう?

一応、金ETFは、現物の裏付けがあるとされています。しかし、すべての金EFTからお金を引き出されたら、その分の金が本当にあるかについては、以前より疑問が持たれています。

2018年頃に、現物の金について供給不足が囁かれ始めました。その頃から、金ETFについて、現物の金が不足しているのではないかという疑問がありました。

金の地上在庫(これまでに発掘された金の総量)は2018年末で、19万3,900トン。1g=5,000円として、時価総額は969.5兆円。とはいえ、掘り出された金の全部が、残っているわけではなく、海底をはじめ行方不明になった金も多いはず。

ジェフリー・ガンドラック氏は、上記のように、警告しています。しかし、近年の金価格の高騰で、人気化した金ETFといえど、SPDRゴールドシェアの残高は、978.99トンと約1,000トン。例えば、銀行預金やほぼ電子マネー化した、一般的な通貨に比べると、比較的、安心できるのではないでしょうか。預金者全員が、銀行から預金を引き出したら、紙幣の在庫がなくて、大変なのは、金と同じですからね。ま、紙幣を印刷するのは、それほど、難しくはないかもしれませんが。

SPDRゴールドシェアの信託金残高:2020年4月6日

  • 978.99トン
  • 31,475,579.87オンス
  • 米ドル換算:50,755,315,843.95

ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズのETFリサーチ責任者であるマシュー・バートリーニ氏によると、ETFで保有しているGLDを金の現物と交換するプロセスは「通常の取引とは異なる」ものであるという。ETFファンドの受託者であるバンク・オブ・ニューヨーク・メロンは、一般の人々とは取引せず、ファンドの資産を出し入れするトレーダー=公認参加者と呼ばれる仲介者とのみ取引を行っています。投資家が金を取得するには、GLDのAPの1つと連携しなければならないと同氏は述べています。つまり、「信託の株式を現物の金と交換したい個人投資家は、金の延べ棒を受け取るために、自分のブローカーや公認参加者と適切な取り決めをしなければならない」。

ブルームバーグ・インテリジェンスのエリック・バルチュナス氏の意見では、ほとんどの投資家が金ETFを購入しているのは、現物の金を手に入れるためではなく、金地金の価格変動で利益を得たり、ヘッジするためだ、とバルチュナス氏は述べています。金地金の現物を持つと、盗難等のリスクが発生します。それを防ぐためには、保険や保管料といったコストがかかります。ほとんどの人は、金を欲しがっているのではなく、金がもたらすリターンを欲しがっているのです。

もちろん、ガンドラック氏も、こういったことは承知しているはず。それでも、警告を発しようと思ったのは、コロナウイルスの影響などで、金の現物市場に混乱が生じていること。SPDRゴールドシェアのように透明性の高いファンドでも不安があるならば、他のファンドなどで危ういのがあるのではないかという懸念ではないでしょうか。

これから、住宅ローン・自動車ローン・不動産関係の証券・シェール企業の債権などで、債務不履行が多発しそうな中、金ETFへの過度な集中やペーパーゴールド的な金融商品への警告と考えた方が良いと思います。

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