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  1. ファンダメンタル及び中銀
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新型コロナによる量的緩和及びMMTで米ドル暴落が起きるリスク

米ドルの暴落が起きるリスクについて、懸念が広がっています。イエール大学のStephen Roach氏は、コロナウイルスと人種的な混乱の中、米ドルの基軸通貨特権を当然のことと思ってはいけないと指摘。1960年代に、フランスのジスカール・デスティング財務大臣が作った言葉。米ドルの法外な特権の時代は終わろうとしていると。

米ドルが新型コロナによる政府・中銀の大赤字で暴落する?

ゴールドコアニュースの記事にあるように、金相場と米ドルは、密接な関係を持っています。そして、米ドルの暴落リスクに対するヘッジは、金投資のメリット。

前記の内容は、ブルームバーグですが、ロイターにおいても、日米の中央銀行について、財政規律と通貨の信認に疑問が出ていることが指摘されています。

日米欧の中銀は既に企業金融に手を染め、FRBは投資不適格級の社債まで購入するに至っており、保有資産が無リスクではないことは明白だ。米議会予算局(CBO)は2020年度の連邦政府の財政赤字が3.7兆ドルと過去最悪の水準に膨れ上がると試算する。この赤字をファイナンスするため、巨額の米国債が市中発行されているが、こうした国債の大半をFRBが金融機関からオペで購入しているため、長期金利の上昇は抑制され、財政規律は弛緩している。

<通貨の信認>

「通貨の信認は発行主体の健全性および信用力に対する評価を源として醸成されるものだ」と河村氏は言う。

通貨の信認とは

ジェフリー・ガンドラック氏も米ドル相場のドル安を予想。ドルは、すべての通貨に対して下がるだろうと!もちろんゴールドに対しても下がるでしょう。

しかし、すぐに、米ドルが暴落すると話していません。短期的には、デフレ。そして、長期的にインフレというのが彼の予想。

  • コロナウイルスのおかげで、短期的にインフレを主張するのはありえない
  • マネー供給の増加・政府財政拡大・FRBの買い入れで、最終的にインフレが来るのではないか

米国の財政悪化及びリスク・オフのドル買いによる巻き戻しが、いずれドル安になるとの考え方。

目先は、需要減少の影響が大きく、インフレになりそうな気配は弱いのが現実世界ですからね。将来のドル安リスクを先取りして、金価格は上昇していますが、その他の商品は上がらず、サービスは全般的に下落中。

MMTで、米ドル暴落リスク

じっちゃまこと広瀬隆雄氏によるMMTの解説が秀逸。外貨建ての債務が少ない国が、MMTを行っても問題ないとの指摘。米国政府は、通貨の発行権を持っているため、いくらでもお金を刷る事ができる。ただし、歯止めがなくやりすぎれば、通貨の信認は、失われてハイパーインフレになります。そうならないための歯止め=けじめが、金本位制時代は、ゴールドの保有量。その次は、財政均衡やGDPに対する政府の負債比率でした。

それに対して、MMTは、インフレ・ターゲット2%をターゲットにして、政府はマネーを印刷できるという方針変更。別に2%でなくてもいいのですが、現在のところ、経済に最適なのは、インフレ率2%ということになっています。

ということは、このインフレ率2%をやれ3%だ5%だとコロコロ動かすようになれば、危ういということですね。

もし、このMMTが普通になれば、金本位制・財政均衡に次ぐ政府債務のビッグ・チェンジになります。

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