ロイター通信によると、ドイツ銀行は5月1日に、2013─15年の金価格見通しを下方修正したと報道。
ドイツ銀行:金価格の見通し引き下げ理由
●2013年4月の金価格の急激な下落
●同社がドルの見通しを上方修正したこと
●インフレ率が抑制されていること
・ドルが他通貨に対して今後上昇する可能性が高く、通貨安に対するヘッジ手段としての「金需要」が減ると予想。
・米連邦準備理事会(FRB)の量的緩和(QE)が2013年末までに終了する可能性
・中国・欧州・米国から出た世界景気に関するいくつかの指標が弱く、インフレ懸念が今後さらに後退する可能性が高い
チャートはGMOクリック証券の比較チャート。日本の金融緩和・米国の金融緩和終了予測により為替相場はドル高傾向です。
ドル/円は、先週に100円台に乗せて、今日(13日)は一時102円台に進みました。
金価格の見通し予測
2013年:1オンス=1533ドルと、従来より6%下方修正
2014年:17%下方修正の同1500ドル
2015年:25%下方修正の同1450ドル
ドイツ銀行は、2013年4月9日のレポートでも、同様の理由で見通しを引き下げています。
FRBの出口戦略によるドルの動きが金投資を行う上で注目ポイントになっています。ただし、その場合のドル/円相場は円安ドル高に動きやすく、円建ての金価格はドル建てに比べて下落しにくくなります。