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博多で起きた金塊7億円強奪事件「半グレと金塊」主犯の告白について

海外で金を買い、日本に金を密輸すれば、消費税分だけ儲かる。金価格が動かないことを前提にすれば、消費税8%、10%と結構な利益が得られます。

これを巡って、金塊の密輸や強奪といった事件が起きました。中でも、博多で起きた金塊7億円強奪事件は有名。そして、この事件の主犯とされている野口和樹氏が手記を書いています。

金塊7億円強奪事件「半グレと金塊」

事件は、一般ニュースでも取り上げられる位に話題になりましたね。しかも、芸能人の宮迫博之氏との写真が流出して、それも問題に。その件に関しては、北新地のキャバクラで、たまたま出会っただけで、報道は、かなり間違っているとも書いています。

税金対策で、金塊を盗んでほしい

税金対策で、金塊が盗まれた名目がほしい。これが、7億円強奪事件の真相。つまり、最初から狂言だったということ。

野口氏の後輩、中垣龍一郎氏からの依頼。鶴田&河村(仮名)から次のような話があった。

  • 金塊が盗まれた名目がほしい。目的は税金対策
  • 報酬は金塊の半分。
  • 金塊は密輸品で、密輸で相当の利益が上げており、税金逃れが必要
  • 2016年7月8日午前、160kgの金塊強奪に成功
  • 首謀者Kという人物が、様々な投資詐欺を手掛けている。

そして、強奪に成功した野口氏のグループは、金塊を山分けして換金した後、普通に生活していたら、突如、首謀者のKから被害届が出されるというストーリー。

首謀者Kの目的は、本書でもはっきりはしません。ただし・・・出資者に支払うお金に困ってという野口氏の推測。首謀者Kは、大きく、投資詐欺を仕掛けており、この事件に限らず、狂言の金塊盗難事件を何度も行っているという。

投資詐欺事件は、よくあるお金を預けてくれたら、何%かの利回りで返金します。というようなお話。これで、金を集めたものの出資者から返金を求められるのは当たり前。そこで、困った時には、金塊を強奪された話をでっちあげ、お金を盗まれたから待ってくれというストーリー。

この本によると、月に10%や18%もの利回りで出資者を募っていたとのこと。年じゃなく月ですから、こんなの破綻するに決まっています。

さて。この本では、本当の首謀者K側の話が出ていないため、本当の真実はわかりません。

一方、7億円の金塊強奪そのもののディテールは、よく書かれています。乗っていた車の話。(USA POLICE)ワッペンでの警官偽装。3度目の正直で強奪したことなどリアリティたっぷり。

韓国からの金密輸取引事件詐欺

そして、本当の強奪ではなく、狂言での金塊強奪だったからこそ、犯行後も堂々と日本で暮らしていたことなど嘘をつく理由はありません。また、強奪時の約束は、金塊の半分を分け前とする豪勢なもの。ところが、ここも良くできていて、せっかく儲けたお金を「韓国からの金密輸取引」でスッてしまいます。

韓国で金塊を安く買い、日本に輸入する。消費税を払う必要はなく、金塊購入金額の2%を貰えるというスキーム。この詐欺に騙されて、金塊で儲けた金を吐き出すことになるのです。

金塊は、本物。ところが、処理済みという消費税の処理がされておらず、金塊は、韓国に送り返すことに。そこで、送り返された金塊を業者に買い戻させるという。基本、一度か二度位しか通用しない詐欺話。

結局、狂言の金塊強奪依頼者と詐欺師がつるんでいた可能性が高いということでした。

この事件、掲示板では、こんな話も出ています。

博多の事件が起こった時にkが集めていた金額はわかってるだけで、23億円でそれをすべて強奪されたと周囲に説明していた。金額に不自然なことがあったため、周囲には14億円強奪されたが、被害届はシリアルナンバーのわかってる分だけ出したと説明。当時は集めていた金額が20億を超えているとは分からなかった。

kは、実行犯の野口達から約半分の金塊を受け取ったため、20億円弱を詐取したが7億を実行犯に持ち逃げされたとしても17億の稼ぎに減るだけで問題なかった。

ドキュメンタリーとして、面白い話なので、興味のある方は、お読みください。
「半グレと金塊」 博多7億円強奪事件 主犯の告白 著者 野口和樹

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